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はじめに
ワクチンが危ない!?
あなたの猫に必要なワクチンは?

はじめに
「全ての答えは自然の中にある。それはどの生命をも苦しめないものである。」
この言葉は私達のポリシーの1つです。
その信念の元、あくまでも飼い主の立場で、飼い主のための情報共有の場として、このコンテンツを作りました。

『インフォ―ムド・コンセント』(医師が診療の目的・内容を患者に充分に説明し、同意を得てから治療を進める事)の必要性が問われている昨今、飼育している犬猫をはじめとする動物達を、大切な家族の一員として捉える方も多くなり、動物医療においても、そのニーズは高まってきています。
しかし、その子の事を1番知っているのは飼い主さん本人であるはずなのに、現実には、飼い主さんのほとんどが獣医さんまかせにしている事が多く、使われる薬剤や治療法の、効果や副作用も知らない場合が少なくありません。
言葉を話せない動物たちが相手であるがゆえ、的確な診断や治療が難しい場合も多く、誤診や医療ミスが起こりうる可能性も否めないのだから、すべてを医者まかせにするので無く、ある意味人間の場合以上に、充分な話し合いが必要であるはずですが、「こんな事聞いたら失礼かもしれない」「素人が口出しすべきではない」と多くの方が獣医さんに質問するのを遠慮したり、無関心であったりすることが多いように思えます。
その結果、残念な事に診断ミスによる不幸な事例も動物医療においては多々起こっているのです。
そこで、このコンテンツでは、利用する頻度の多い医薬品を例に、各々の利点と問題点を考え、私達飼い主も獣医さん任せにせずに自分達の愛する家族である犬猫に適したものを選んであげられるよう呼びかけています。また動物医療の問題点を探り飼い主さんへの情報公開を進めるため、犬猫問わず動物医療における体験談を募っています。

また、このコンテンツを作るに当って私達も調査を重ね、その過程で様々な疑問点にぶち当りましたが、獣医師の先生方、製薬会社の方々、免疫学博士の先生、環境・微生物学博士の先生を始め、各方面の関係者沢山の方々にアドバイス頂く事が出来たお陰で何とか形にする事が出来ました。ぶしつけな質問にも心良く答えて下さった皆様方にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
今後もさらに調査を重ね、広く飼い主さんのための動物医療の情報の場となれるよう、内容も順次増やしていく予定です。飼い主さんと動物たちのための動物医療であるよう、私達も働きかけて参りますので、皆様も情報収集の場として御活用頂き、愛する家族である動物たちのためにお役立て下されば嬉しいです。

また調査の過程で、医薬品やワクチンの開発のため犠牲になっている動物たちの事を否が応にも考えずにはいられませんでした。尊い生命を犠牲にしているという事を医療現場に携わる方には決して忘れて頂きたくないし、その犠牲を無駄にしないように本当に誠心誠意を込めて生命を救うため努力頂きたいと心より思います。また冒頭の言葉通り、どの生命をも苦しめない医療が1日も早く実現し、動物実験がこの世から無くなりますように・・・
飼い主さんと動物達、そしてすべての生きとしいけるものが健康で幸せでありますように、スタッフ一同お祈りしております。

ー医療薬やワクチン開発の為に犠牲になっている多くの犬猫・ウサギ・ラット・マウスを始めとする全ての動物達の冥福を心より祈ります。ー

制作・監修 / (「動物・自然保護」啓発団体) プ ラ ー ナ

協力 / 日本の獣医療意識向上を目指す会 『シロの家』ネット・ワーク

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 ワクチンを問う 
ワクチン予備知識
参考−動物の免疫(immunity)
アジュバンドとは?(秘めた危険性)
ワクチンにより全ての予防が出来るか
「猫のウイルスワクチンQ&A総集編」−生ワクチンと不活化ワクチンの安全性−
より自然に近い医療を
ワクチンと近年の猫の疾患との関連性
ワクチンプログラム(外国と日本)
わかりにくかった方へ−簡単解説

「ワクチン予備知識」

ワクチンとは?

病原体に科学的・物理的な方法で処理をし、抗原性(免疫体を作り出す性質)を残したままで動物に接種し、人工的に免疫を造り、感染病の予防を目的とする製剤をワクチンと言います。
又、ワクチンには「混合ワクチン」が有りますが、1回の接種で2種類以上の病気を予防出来る利点があり、単独接種より混合する事で免疫体の生産が良好になるものだけが本来用いられます。混合する事によって免疫体をつくる力が低下するものについては、この方法は用いられません。

ワクチンは次の3種類に大きく分かれます。

1.生ワクチン(弱毒ワクチン)
ウイルス(病原体)の弱いもの、或いは人工的に弱めたもので、ウイルス(病原体)は、生きたまま使われます。
2.不活化ワクチン(死菌ワクチン)
ウイルス(病原体)を、熱、紫外線、科学薬剤などで、死滅させて病原性を無くした製剤です。
(つまり死んだウイルスを接種して抗体を作らせるワクチンです。)
3.トキソイド(変性毒素)
ウイルス(病原体)が作り出す、毒素を持つ病原性(病気を引き起こす性質)に、科学薬品などを加え、
抗原性(免疫体を作り出す性質)を変化させる事無く毒素の毒性を減少させた製剤です。
(現在使用されている犬猫のワクチンでは"トキソイド"はありません)


「参考−動物の免疫(animal immunology)」

動物の免疫は大きくわけて2つのタイプがあります。

1.生まれつき自然に備わった、微生物などの病原体に対する生体防御力となる「自然抵抗性」
或いは「先天性免疫」
2.個体が生後何らかの病原体の感染により(後天的に)初めて獲得した「獲得抵抗性」の免疫

これらの免疫系はおのおの役割を持っていて、1つ目の「自然抵抗性・先天性免疫」は、個体が何らかの病原体(ウイルス)に感染した時、最初に病原体と戦う防御系の免疫機構であり、この防衛線が異物である病原体に突破されると(やっつけられると)、2つ目の免疫機構である「獲得抵抗性」が発動し病原体と戦います。
そして、この2つ目の「獲得免疫系」は、高度に進化した脊椎動物では記憶として残り、その後同一の病原体に対しては、極めて効率的にまた極めて特異的に対抗出来る特徴を持っています。

脊椎動物の「獲得免疫」の中には、細胞性免疫と呼ばれる「防御因子」が有り、その防御因子は血清中の「タンパク分画」の中にある「ガンマ」という内に含まれます。この「防御因子」にも2種類あります。

1.病原体と効率的、特異的に結合し免疫反応を発揮する「可溶性因子」(抗体)
2.体内の器官で成熟成長した抗体生産を調整したり、ウイルス感染細胞や癌細胞を効率的特異的に攻撃し戦う「細胞性因子」(Tリンパ球) この因子達が、病原体と戦うのです。

「アジュバンドとは?(秘めた危険性)」

*免疫系の専門用語が文中に多く出て参ります。より理解するためにも、先出の「参考−動物の免疫」をお読み下さい。

アジュバンドって何?
〔アジュバント〕(ad-juvant)=免疫助成剤(不活化ワクチンに使われる)アジュバントとは、生体内に抗原(死菌)を投与する場合、一緒に投与して抗原に対する細胞性免疫や抗体生産を増強したり、長時間留まらせたりという役割を果たしています。
死んだウイルスの菌を接種する不活化ワクチンの場合、生きたウイルスが入った場合と同じようにする役目のものが必要になります。それがアジュバンドです。つまり、死んだウイルスを体内に導く「運びや」兼、細胞にくっつかせる「接着剤」みたいなものと思えば分かりやすいと思います。
アジュバントは死菌に混合する際、慎重に選択しなければなりません。この選択が不適切であると強い副反応を引き起こします。生きたウイルスを接種する「生ワクチン」であれば当然アジュバンドは必要ありません。

アジュバントの利点
「抗原」を長時間とどまらせたり、接触する表面積を増やして「抗原」と「マクロファージやリンパ球(抗体生産の役割を持っている、免疫機構)」との接触・相互作用のチャンスを高めます。

アジュバントのリスク
ワクチンとアジュバントの相性(種類の選択)を間違えると、アジュバント病という、アレルギー4型が個体に症状として現れます。
また、細胞性免疫(防御因子)に抗原の取り込みを促進する為、抗原が浸潤するようにわざと接種部位に炎症を起こさすので、その為、線維肉腫(しこり)が出来やすいのです。 


アジュバントの種類
1.沈降性タイプ−−−病原体や、ある抗原を吸着する性質
★沈降性のアジュバント類−−−・水酸化ナトリウム ・水酸化アルミニウム ・リン酸カルシウム ・リン酸アルミニウム ・ミョウバン ・ペペス ・カルボキシビニルポリマー 等
★沈降性アジュバントの利点とリスク−−−病原体やある抗原を吸着し、接種局所病原体を固定する利点もありますが、その性質の為、接種部位が硬結しやすいです。(しこり)

2.油性タイプ−−−油が抗原水溶液を包んで乳濁液にする性質
★油性のアジュバント類−−−・流動パラフィン ・ラノリン ・フロイント 等
★油性アジュバントの利点とリスク−−−油が抗原水溶液を包んで乳濁液にする為、どろっとした液体になり接種時に疼痛が起きる。粘りの為液体が体内に散りにくく、そのまま接種部位に残る性質も持ち合わせており硬結する事があります。(しこり)

アジュバントの危険性
アジュバントとは死菌を体に入れる際、免疫を助成する化学製剤です。性質は大きく分けて2つに分類されますが、どちらもサラサラの液状ではなく、1つは死菌を油で包み込むオイルタイプともう一つは死菌に染み込み沈殿させるタイプです。このアジュバントが体の中に入ると、生きても居ない大型の異物に対し様々な反応が起こります。その反応の中で肉腫形成を示唆されるものがあります。それはこの大型の異物が体内に分散して広がっていくのを阻止し封じ込めようとする体の包囲化作用の働きによるもので、これがかえって肉腫を形成させてしまうというものです。そしてこの肉腫形成は、1部の個体の中には慢性肉芽腫症という疾患をもたらす結果にもなっています。この様に、異物でしかも大型の物を生体内に入れ、馴染ませようとする事にはかなりの無理を伴っているとも言え、これらアジュバンドによる発癌性を指摘する声もあるようです。


「ワクチンにより全ての予防が出来るか?」

従来、日本の雑種猫達は、自然淘汰の中で、強い遺伝子を持ったものだけが生き残り、その土地のウイルスに強い抵抗力と生命力を養ってきました。しかし、その逆に人工的に繁殖された個体は、母体から受け継がれる「移行抗体」が元来弱く、特に伝染病に弱かった為、ワクチンは必要不可欠な物として普及して来たのです。海外からの輸入動物が持ち込んだウイルスの蔓延や、日本の飼育環境の変化や密度などの色々な現状から、伝染病の罹患率(病気にかかる率)は近年急上昇してきており、感染率を下げる為には、現在ワクチンがもっとも確実な手段になっています。
ワクチンを打って副作用により死亡する犬猫より、ワクチンを打たなかったために病気に感染し死亡する犬猫の方が圧倒的に多いのです。ですから感染症から守るためにもワクチンは必要です。
しかし厳密に言うと、ワクチンを接種すれば必ず病気を予防出来るものではありません。何故かというと、個体により差があるからです。殆どの個体はそのワクチンにより入れられた病原体(ウイルス)に対し、自分の力で抗体(以後同一の病原体を認識し対抗出来る免疫力)を作り出す能力を持っています。しかし、ごく一部の個体は、その子の体の中の免疫機能に問題があり、ある一つのウイルスに対してだけ免疫反応が起きない場合や(一種の免疫不全)、他に比べかなりゆっくりしたペースで抗体を作る個体もいます。また長い期間抗体価をとどめる事の出来ない(ワクチンの効果が続かない)個体も居ます。その上ワクチンに含まれる力価(効力)は各ワクチンによりまちまちで、これらのことからも全ての予防を100%期待することは出来ません。ですからその子の免疫能力の有無、また強弱によって追加接種の時期や打つワクチンの種類を各々の状態に合わせ決めていくべきかもしれません。しかし、基本的には一度でもワクチン接種を受けていれば、充分な効果が期待出来ないまでも、初めてそのウイルスに感染するよりもずっと軽症で済みます。よくワクチンを打っていたのに病気になったという飼い主さんがおられますが、「ワクチンを打っていたのに病気になった」のでは無く「ワクチンを打っていたから死なずにすんだ」という事を忘れ無いで欲しいと思います。

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 「猫のウィルスワクチンQ&A総集編
           〜生ワクチンと不活化ワクチンの安全性〜」

ワクチン接種及び追加接種について調査を進めて行く内に、いくつかの疑問点が出て参りました。
そこで昆虫から人間に至るまで全ての免疫学を深究され権威であらせられる、埼玉医科大学短期大学免疫学教授・和合 治久教授に、私共が不明に感じていた事を、免疫学的観点から、猫のウイルス感染症に対して猫の生体防御機構のお話を伺いました。以下対話方式で掲載させて頂きます。

Q:現在1年毎の追加接種が基準とされていますが、ワクチンにより獲得した抗体を得ているのに追加接種の必要性があるのでしょうか?

A:猫の3種のウイルス感染を防御する上で追加免疫して、特異抗体生産系キラーTリンパ球誘導促進をより効果的に図っているものと考えられます。一般的には終生免疫が持続するのがベストですが、猫3種混合ワクチンの病原体は全てウイルスであります。ウイルス特異抗体生産がワクチン接種後によって誘導されれば、その抗体を生産するBリンパ球も誘導され、それが記憶細胞と成り、生涯に渡り免疫が持続するのが安易に想像されると思います。また猫のウイルス感染防御機構の中には、特異抗体以外に、ウイルス感染細胞を特異的に攻撃するキラーTリンパ球の存在も重要であり、この細胞の活性を持続させる上では、追加免疫が一般的であります。したがって、この3種のウイルス感染を防御する上で追加免疫して、特異抗体生産系キラーTリンパ球誘導促進をより効果的に図っているものと考えられます。
ウイルスの抗原性が変異しやすいとしたら、これは追加接種と呼べませんが、毎年接種しなければ感染防御特異抗体やキラーTリンパ球は生産されません。

Q:ワクチンにより一度獲得した抗体価が何故下がるのでしょうか?

A:哺乳動物の生態系は、人間も猫もそうですが、同一抗原侵入・刺激が長い間ありませんと、抗体を作る記憶Bリンパ球系の機能が落ちて参ります。しかし、同一抗原が再侵入しますと、クロ―ナルな芽球化が生じて、抗原を記憶していた1個のBリンパ球が数百倍に増加して、特異抗体を合成・分泌するようになります。

Q:抗体価が下がっていない猫に対し接種する事は、強い副反応を引き起こす原因になりかねないのではないでしょうか?

A:確かに抗体価が下がっていない場合には、アレルギ―(取り分け即時型のアナフィラキシ―とか免疫複合体病など)がワクチン接種によって生じる可能性があります。したがって、ワクチン再接種の時に、このウイルスに対する抗体(特にIgEとIgG抗体)がどの程度、猫血清中に残存しているのか、をチェックしておく事が望ましいと思います。

Q:抗体価が下がる一つの要因として、記憶した免疫細胞が損傷をうけるとされていますが個体差にもより、又、抗体価の持続期間も個体差により、違うのではないでしょうか?

A:抗体の増減の程度や持続性は個体差があります。抗体価というのは再度の同一抗原刺激がありませんと、自然と減少するものです。この理由は抗体生産細胞であり、抗原を記憶したBリンパ球数が寿命の為に減少する為です。そして一部が記憶細胞として分裂を繰り返しながら、第2リンパ器官(リンパ節や脾臓)に残存し続ける訳です。

Q:ワクチンにおける死菌の利点とは?

A:ワクチンにおける死菌の利点ですが、一般的に加熱あるいはホルマリン等の薬品で死滅させた病原体で抗原性のみ存在するものを不活化あるいは死菌ワクチンと呼んでおります。この死菌ワクチンは特異抗体が感染防御に有効な場合には大変効果的ですが、細胞性免疫(Tリンパ球)が主役を演じるような感染症(人ですと、結核菌、ある種のウイルス)では有効ではない場合が多いようです。この意味で死菌をワクチンに用いる場合は、その微生物に対する感染への対抗手段に特異抗体が重要であると考えられます。

Q:基本的に弱毒ワクチンか不活化ワクチンかどちらの方が良いのでしょうか?

A:細胞性免疫に関与するTリンパ球が感染防御に役割を果す病原体に対しては、弱毒生ワクチンが効果的ですし、特異抗体が役割を果す場合には、不活化ワクチンが効果的という事になります。

Q:アジュバントが引き起こす問題点として、特に沈降性の性質を持つものは肉腫が出来やすいと考えておりますが?

A:アジュバントは免疫増強作用のあるもので、一般的には、抗体生産とTリンパ球依存の細胞性免疫の両方を非特異的に増強する完全アジュバントが良く用いられます。しかし、この種類の選択を間違えるとアジュバント病といって、アレルギ―4型が出現し注入部位に炎症が出たり、肉芽種が形成されたりします。この意味で、死菌に混合するアジュバントが不適切であると、副作用が強く出て参りますので注意が必要です。お魚でも魚病予防の為に接種するアジュバントを混合すると臓器の融合や奇形が生じる事が報告されていますので、使用にあたっては慎重でなければなりません。発熱・関節痛・ブドウ膜炎・尿道炎など、人間でも発生します。

Q:副反応の良く出るワクチンは、強い何か(問題物質のようなもの)を持っていると考えて宜しいのでしょうか?

A:副作用の問題ですが、弱毒ワクチンの場合には、一般的に、病原体がまだ残存して、その微生物感染と同じ症状が出てしまうケースがありますし、死菌ワクチンの場合には、特に混入するアジュバントの作用で副作用が強く出てしまうケースが考えられます。副作用での高熱、シコリ、ムーンフェイスによる歯茎の腫れ、等は、混合しているアジュバントの選択に問題があるものと想像しています。

Q:より感染症を防ぐ為に新しいワクチンは出てきますが、どういった所から改良されるのでしょうか?

A:ワクチン接種の異議は「感染2度なし」現象を誘導する事です。この意味で本物の病原体が侵入しても、それを攻撃できる免疫応答を備えておく事が重要でこれを達成するためにワクチンを開発していく訳です。微生物には同じ菌でも病原性や抗原性が異なる菌株が数多く存在します。したがってより効果的なワクチンを開発するというのは、実験を通し、感染症2度なし現象にもっとも貢献する菌株を用いて開発する事を意味しております。

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Q&A総解説
〔弱毒ワクチン(生ワクチン)〕」とは、病原体(ウイルス)の病原性(病気を引き起こす性質)を弱らせた生きたウイルスを感染させ抗体を作らせるワクチンです。
〔死菌ワクチン(不活化ワクチン)〕とは、病原体(ウイルス)を熱・紫外線・化学製剤等で死滅させ、病原性(病気を引き起こす性質)を無くしたものを個体に感染させて抗体を得るワクチンです。
医学的な理論では、「生ワク」は危険性が高いが、効き目がつよく長持ちすると言われ、「不活化ワクチン」は安全性が高いが、効き目が弱く長持ちしないと言われています。
和合先生のご説明通り、弱毒(生)ワクチンと死菌(不活化)ワクチンには、それぞれ長所と短所があります。
個体差にはよるものの、弱毒ワクチンは、生体を守ってくれるデイフェンス細胞を獲得しやすいかわりに、ごく一部のうまく抗体を得られなかった個体に対し、ワクチンウイルス感染症を発症する事もあります。
死菌ワクチンは、病原性をなくしているので発症はしにくいものの混入するアジュバントがかなり問題の部分でもあります。アジュバントと死菌ワクチンの相性の選択を間違うとアレルギ―4型というアジュバント病になる危険性があると思われます。
我々は決して死菌ワクチンが悪いと言っている訳ではありませんが、死菌ワクチン販売会社の提示の中にも硬結反応の事は明示されていますが、掘り下げていくと大丈夫な範囲の副反応では無く、これはれっきとした出てはいけない副反応だと感じました。
ワクチン製造元もこの事は充分承知の上で、一日も早くアジュバントと死菌の混合による起きるリスクを下げようと日々努力はされておられますが、今の現状では副反応リスクの報告はアジュバント混入死菌ワクチンにの方が弱毒ワクチンより多いのが現状です。
理論上では生ワクチンが主である(*下記参照)猫3種混合ワクチン「パナゲンFVR C−P」よりも不活化である新ワクチン「フェロ○○○○○」の方が安全であるとされていますが、「パナゲン」の安全性は比較的高いものです。勿論ワクチンによる副反応の有り無しは個体差にもより「パナゲン」の接種で体調を崩す個体がない訳ではありませんでしたが、その安全性に多くの獣医師や飼い主が信頼を寄せる存在でありました。信頼を寄せる理由の一つとして、3種の中の1種に不活化ワクチンが使われていますが(他の2種は生ワクチン使用)これにはアジュバントは使用されていないという事が挙げられます。これが「パナゲン」の大きな特徴であり利点でもあります。
(他の不活化ワクチンは全てアジュバントが入っています。)
その逆に不活化である新ワクチンは、接種後、発熱などの他、歯が抜けたり、しこりが出来たりというアレルギー症状を出す猫も出ており、他の「不活化ワクチン」でも致命的な疾患にかかった個体が少なくありません。
このような事から、理論と実践が必ずしも一致しないということが分かります。
弱毒ワクチンの利点とリスク、アジュバント混入死菌ワクチンの利点とリスク、この事を充分踏まえた上でその子に一番あったワクチンを選んであげて頂きたいと願っております。

*(参照)「パナゲンFVR C−P」の3種内訳
弱毒菌(生)=猫伝染性呼吸器感染症・ヘルペスウイルス(FVR)・カリシウイルス(FCR)
死菌(不活化)=猫汎白血球減少症『猫伝染性腸炎』(FPL)

「より自然に近い医療を」

動物の本能は子孫を残す事にあります。子孫を残す為には、自然界の様々な天敵から自分の身を守らなければなりません。動物達はどうすれば効率的に特異的に天敵と戦い身を守る事が出来るかを長い歴史の中で学び進化し続けてきました。ウイルスも動物にとって天敵ではありますが、そのウイルスも生体の細胞の中でしか生きる事が出来ない微生物です。そのウイルスは宿主となる生体を探し、寄生する訳ですが宿主となった動物は自分の身を守るためにありとあらゆる方法でウイルスを防御します。それが免疫です。進化の中で脈々と受け継がれてきたこの免疫が、動物が生まれつき持っている自然抵抗性や先天性免疫というものです。
ウイルスも自分が生き残る為に必死で抵抗します。しかし、第一段階の免疫機構である先天性免疫を突破しても、次なる免疫機構が待ち受けていて、さらなるウイルスの侵入に数々の防御系細胞性免疫(ウイルスの攻撃を防ぎ守る免疫)がウイルスと戦い、その戦いに勝つ事により動物は自分が生き残る為の抗体を得るのです。それが、獲得抵抗性と呼ばれる抗体(後天性免疫)であります。そしてこの抗体はリンパ球(感作リンパ球)という防御因子(ウイルスから身を守るための記憶)となりそのウイルスを記憶し、その後同一のウイルスが侵入してきたら特異的にウイルスを認識し結合して免疫反応を発揮するという能力を持っています。
こうして、ウイルスに勝ち残った動物は子孫繁栄の為の強い遺伝子を持つ個体となります。そして繁殖によってその強い遺伝子を次の世代に伝えていくのです。自然淘汰の中で、強い遺伝子を受け継いだものだけが生き残り、そしてさらに強い生命力に発展させていけるものだけが又次世代に遺伝子を残していくのです。これが進化であり、こうして全ての種はその土地のウイルスに強い抵抗力と生命力を養っていくのです。この神が造った自然のシステムや生命あるものが持ちえる生命力にはどんな医療もかないません。
人間も含め動物には本来自分で病気を治す自然治癒力(自然自治能力)があります。しかし、自分ではその病気を全て治せない時があります。その時に必要な分だけ人間が手を貸すべきで、必要以上の医療行為を出来るだけ避け、自らの治癒能力を活かし高めさせてやる、そんな医療が理想なのかもしれません。
つまりワクチンも、自然に反する人工的な操作を出来るだけ省き、自然に近い形で動物の持つ免疫力を活かし、動物にとっての負担を最小限に留めておく事が出来るワクチンの方が本当は好ましいのではないでしょうか。そしてそれが我々の望む安全性にも繋がります。
我々飼い主は、確実性を求めるあまり、動物が本来持ちえている自然の力を忘れがちになってしまいます。しかし確実性とは、人工的に造られた物ではなく、全て自然の営みの中で発生するものであり、動物本来の強い子孫を残す為に生まれつき持ちえた能力、生命体の力に勝るものはありません。
「ワクチンと近年の猫の疾患との関連性」

不活化ワクチンの安全性で疑問視されているのは、死んだウイルスをアジュバント(免疫助成剤)と共に直接筋肉等に接種し体に吸収させてしまう経路にあります。通常自然界では、アジュバントの様な科学物質が体内に取り込まれる事はありません。自然に反した人工的な操作は往々にして歪みを生じさせることがあります。このような事から不活化ワクチン接種による線維肉腫(しこり)形成の可能性や、発癌性を疑う声があるのです。
個体そのものが置かれている状況や環境を考慮せず、その個体に適合していないワクチンを接種する事によって発症・発病してしまう個体もいます。そして適合していないワクチンの接種率が上がれば上がる程、ウイルス病の流行が確実に増えていくというデーター提示もあるようで、犬猫を飼う人々の密度が増えていく日本において、今ワクチン接種を考える転機に来ているのではないかと痛感せざるを得ません。
人間に飼われていた猫が捨てられ繁殖した場合が多い現代の都会の野良猫の子猫達は、田舎で代々野良猫生活をしていた猫の産む子猫に比べ、病気に感染している子が多く、全体的に生命力が弱いように思えます。これは、都会の密度や悪環境の関係による他、人工的に繁殖を繰り返されたり、様々な薬品の乱用や医療行為を繰り返していく内に、猫の自分の生命を守る能力が落ちた結果であることも理由の一因として考えられます。
動物はもともと自分である程度病気を治す事が出来る、「自然自治能力」を持っています。でも必要以上に人工的な手を加えると動物自らが持っている自然治癒能力を狂わせてしまいます。又こうして自然生態系を重視せず造られた薬品に晒された個体は、自然界では有り得ない様々な疾患を持つ事もあり、そしてその母親から産まれた子供にも、その疾患が先天性疾患として受け継がれる傾向があるのです。
哀しい人間の罪がここにもあります。
善かれと思ってやった医療行為が結果として動物の体を蝕んでしまう事になるとしたら?
自分1人位なら平気だろうと飼っていた動物を安易に捨てる、その人間達の行為が長い目で見たら動物本来の生態系を狂わせてしまう事になるとしたら?
私達みんなが生命が自然の1部であることをもう1度認識して、自然と生命、そして医療が共生していけるよう取り組んでいかなければなりませんね。そう思われませんか?
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「ワクチンプログラム(外国と日本)」

アメリカでは、各々の個体に応じてワクチンプログラムを決めており、毎年接種するワクチン量が違います。生涯に1回接種の場合も状況によりあるようです。
でも日本は基本的に1年に1回で、接種量もみんな同じです。でもその子の環境や状態によって必要なものは違ってきます。日本でも1匹1匹ワクチンプログラムを考える事が出来るようになれば良いなと思います。
またワクチンは病気を完全に予防出来ると思われていますが、各々の個体の持つ体質により効果はまちまちです。ワクチンはあくまでも免疫サポートに過ぎません。
本来、体の自然の治癒能力に勝るものは無いのです。しかし、自分ではその病気を全て治せない時があります。その時に必要な分だけ人間が手を貸すべきであり、ワクチンもそのためのものと考えることが必要かもしれません。動物が持つ自然の免疫力を無視して自然に反した行ないが過多になると、いろんな歪みも生じます。ですから、本人の自然治癒能力を邪魔せず上手に活かしてやるためにも、一番罹患率の高い年代に重点的にワクチンサポートを入れるだけで充分では無いかという説も出始めました。
また、日本はワクチン売上げが病院での売上の50%を占めています。アメリカはワクチンプログラムを毎年変え同じ量を続けて接種しないので、売上は全体の10%くらいだそうです。
でも動物の位置付けが高いため、徹底的な検査に病院も飼い主もウエイトを置いており、こちらの検査費用の売上が50%あります。きちんと検査されているからこそ、各々にワクチンプログラムを考える事も可能になるのでは無いかと思います。
しかし日本は、抗体の検査機関も確立されておらず、アメリカのようなワクチンプログラムは現状では難しいかもしれません。しかし、今後、日本でも動物用ワクチンの接種率は益々向上していくでしょうから、少しずつ各々に合わせたワクチンプログラムが実現していくかもしれません。期待したいものですね。

「わかりにくかった方へ−簡単解説」

ワクチンは病気への感染を防ぐための一つの有効な手段です。
しかし、すべての子に等しく効果があるものではありません。
その子の生まれ持った体質や、免疫力により、効果は各々にまちまちです。中にはワクチンによってリスクを受ける場合もあります。
ですから、本来は各々の状況に応じてワクチンプログラム(ワクチンの接種時期や接種するワクチンの種類を計画すること)を組み立てるのが望ましいのです。
また飼い主さんも獣医さんまかせにせず、各々のワクチンの特徴と効果・リスクを知った上で、獣医さんと共にワクチンプログラムを考えていけるようになりたいものです。
リスクを知ってワクチンは怖いと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でもやみくもに怖がる必要も無いのです。
ワクチンの接種による副作用で死亡する確率は1万匹に1匹の割合だと言われています。実際にはもっと多いでしょうが、しかし、ワクチンを接種していなかったばっかりに病気に感染し、死亡する数の方が圧倒的に多いのも事実です。ですから上手にワクチンと付き合っていくつもりでワクチンの事や動物医療に興味を持って欲しいと思います。飼い主さんの意識向上が結果としてきっと日本の獣医療向上にも繋がるはずです。そしてなるべく自然に近い形で必要な分だけ医療を利用する・・・自然と生命と医療が共生していけるそんな世を目指していきたいものです。


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猫3種混合ワクチン
はじめに-猫ワクチンが変わったよ
バナゲンとは?
新しいワクチンの効果と不安点
パナゲンは効果が無いの?
獣医師さんと充分に話し合いをなされていますか?
国内猫3種混合ワクチン詳細
「はじめに−猫ワクチンが変わった!」

ワクチンは、人間においても動物においても、ウイルス病から身を守ってくれる頼みの綱です。近年は飼育している犬猫を大切な家族の一員として捉える方も多くなり、日本でも動物用犬猫ワクチンの接種率が向上して来ました。
そしてこの度、さらに強い免疫力を得るために開発された新ワクチンが発売され、16
年近く広く使用されてきた猫の3種混合ワクチン「パナゲンFVR C-P」に代わり、2001年度より流通するようになりました。
どんなワクチンであっても各々の個体により合う合わないはあるもので、アレルギーを起こす猫が全く居なかった訳ではないものの「パナゲン」は比較的安全なワクチンだと言われてきました。
しかし、近年白血病や猫エイズの猫が増え、免疫の弱まったこれらの猫を始めとして、「パナゲン」接種により、カリシウイルスに感染してしまう猫が出てくるようになったという説があったため、抗体価が高く感染の危険性の無いワクチンとして新しい「フェロ○○○○○」が登場してくるようになったのです。
確かに近年の伝染病の爆発的な蔓延や、時と共に抵抗力を付け進化して行くウイルスに対抗するため、ワクチンも進化の必要がある反面、我々飼い主にとっては、高い免疫力を持つワクチンを接種することによるアレルギー症状(副作用)に対しての不安があります。まだ新しいワクチンは日本においてのデータが少ない事もあり、アレルギーの出やすい子や老齢、幼齢の猫をかかえる飼い主にとっては尚更心配です。現に我々の回りでも新ワクチン接種後に体力的に弱い幼猫を始めとして発熱などのアレルギー症状を出す猫が増えています。
新しいワクチンの利点と、「パナゲン」の長年の安全性という利点を、またその他のワクチンを、各々の環境や猫の状態によって、獣医さんとの相談の上、選択できる状態が1番望ましいのですが、「パナゲン」を接種して欲しいとお願いしても動物病院や製薬卸業者ではすでに新しいワクチンが主流となっているようです。中には「パナゲン」の代わりに重篤なアレルギーを起こす可能性が高いと言われている他のワクチンを打たれた猫が、重い副作用を起こした例もあります。我々飼い主もワクチンの利点やリスクを知る事がまず必要です。無関心は飼い主として飼育している動物の健康を守る義務を放棄している事と同じなのだと知って欲しいのです。その上で我々も本当に生命に優しい医療を選択していけるようになりたいものです。

「パナゲン」とは・・・・・

猫の場合、日本で長年使われてきたワクチンは「パナゲン」というワクチンです。これは昭和46年に共立商事から1種ワクチンとして猫のワクチンとしては国内で初めて発売されるようになり、昭和60年に現在の3種混合ワクチンとなりました。3種になってから今年で15年経ちますが、1番安全性が高いとして多くの動物病院で使用されてきました。しかし、さらに免疫面で強い効力が期待される新ワクチン販売に伴い2000年9月で共立商事からの「パナゲン」の発売が中止になりました。2000年10月より武田シェリング・プラウ アニマルヘルス株式会社から発売されるようになりましたが、今後も今までの様に動物病院で取り扱ってくれるかは、獣医さんや製薬卸会社の意向にも左右されるでしょう。
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「新しいワクチンの効果と不安点」

16年に渡って、広く使用されてきた猫3種混合ワクチン「パナゲンFVR C-P」が、新しいワクチンの販売に伴い、動物病院で扱われないようになってきています。
この原因の一つとして考えられるのは、「パナゲン」は抗体価を得てはいるものの、少数の個体(猫)に対して抗体価が上がらない(つまり免疫力が弱い)とのデータがあったためです。また、近年白血病や猫エイズの猫が増え、免疫の弱まったこれらの猫を始め、「パナゲン」接種により、カリシウイルスに感染してしまう猫が出てきたという事から、抗体価が高く感染の危険性の無いワクチンの研究が進められてきました。
そして、このたび、新しいワクチン「フェロバック○3」が国内で発売され、すでに2000年に入ってから「パナゲン」に代わって多くの動物病院で使用され始めています。
確かに、各都道府県、各地区によってそれぞれ環境は違い、伝染病の蔓延率、感染率も異なります。厳密に言えば何年何月〜何年何月にかけて、この地区ではこの伝染病が蔓延しているという事まで異なってきます。ですから環境や状況等によっては、「パナゲン」で充分に抗体を得る事が出来ない猫も居るかもしれません。また時と共に抵抗力をつけてくるウイルスに対抗していく必要もあります。そんな場合は確実に抗体が出来るよう新しいワクチンも必要かもしれません。
しかし、多くの飼い主に情報を開示されないまま、新しいワクチンの販売が開始されて数ヶ月。確実な抗体価と安全性を求められ開発されたワクチンは、理論の上では優れた効力と安全性が期待されるものの、発熱症状を始め深刻な副作用(アレルギー)を起こす猫がすでに私達の回りでも何例か出て来ています。
「フェロバック○3」は不活化(ウイルスを殺した後に、個体(猫)に摂取し感染させて抗体を得る)ワクチンですが、医学的な理論の上では、生きたウイルスを弱らせて接種する生ワクチンよりも、安全性が高いとされています。しかし、実際には、不活化ワクチンの多くが生ワクチンを主とする「パナゲン」よりも重篤な副作用が起こっているように思えます。副作用でも、発熱症状の場合はある意味、体がウイルスと戦って抗体を作ろうとしている現われであることも考えられ、一概に危険な事であるとは言い切れませんが、これら不活化ワクチンは接種後に歯茎が腫れて歯が抜け落ちたり、その後肝臓や腎臓が悪くなり死亡するという例があり、副作用と言ってもかなり問題があるように思えます。
勿論このような副作用症状が全ての猫に起こっている訳ではありませんし、これらはほんの一部の事なのでしょうが、まだ実際に現場での臨床データーが少ない事もあり、我々消費者は新しいワクチンの必要性や利点を認めつつもやはり不安を抱かずにはいられません。

体験談から気になった事

「フェロバック○3」の接種後の体験談を集めてみて気になる事があります。子猫は初年度生後2ヵ月目と3ヵ月目にワクチンを打ちますが、今年初年度ワクチンとして「フェロバック○3」を接種した子猫達が1回目では何ともなかったのに2回目の接種後発熱症状があったパターンが多いのです。
これがなぜなのか現在調査中ですが、恐らくアレルギー反応なのでは無いかと考えています。
例えば、蜂に初めて刺された時は体に蜂毒の抗体が無いため何ともなくとも、刺された事により体に抗体ができ、アレルギー反応の強い人はショック死することもあります。ですから蜂に刺された経験のあるアレルギー体質の人は注意しなければなりません。アレルギーというのはこのように、初回よりも2度目、3度目の方が怖い場合があります。
そんな事から、今年初めて「フェロバック○3」を打った猫達が来年追加接種を受ける時、アレルギー症状を出す子が増えるのではないか、と気になります。

「パナゲンは効果が無いの?」

確かに数字上のデータでは、「パナゲン」の抗体価は高くないものなのかもしれませんし、慢性鼻気管炎などでヘルペスウイルスやカリシウイルスを保有する猫は「パナゲン」を打っていても、他のヘルペスウイルスやカリシウイルス保有の猫との接触で症状がひどくなったり、ウイルスに対して他の猫よりも過敏になる事は実際あります。しかし、すでに病気を持っている子には「パナゲン」に限らずどんなワクチンを打っても結果は同じであり意味は無いと専門家は言っています。つまりこれは「パナゲン」だけの欠点では無いという事です。また稀に「パナゲン」接種によってカリシウイルスに感染してしまう猫がいると言われていますが、恐らく、近年ウイルス保有猫(猫エイズや白血病、伝染性腹膜炎など)が増えてきたことも一因であると思われます。病気を持っていても症状の出ていないキャリア猫の場合、健康そうに見えても免疫が弱まっている事もあり、その結果ワクチンによって感染してしまった可能性は否定出来ません。そうであれば「パナゲン」だけが感染の危険性があるとは必ずしも言えません。
どんなワクチンであっても各々の個体により合う合わないはあるものですが、我々の経験上、「パナゲン」は比較的安全で病気予防の意味でも充分に効力のあるワクチンです。
私達は沢山の猫と常日頃接する機会が多いですが、「パナゲン」を打ってある猫は(3種の)病気の子といっしょに居てもほとんど感染することはありませんでしたし、たとえ感染したとしても、ごく軽い症状が出るだけでそれもすぐに治まっていました。勿論これも個体差、地域差があり、一概に言い切れるものではありませんが、「パナゲン」で充分な免疫が出来ている地域の一般的な個体(猫)に対しては、それ以上に強く免疫を持たせるワクチンを摂取する事はあまり必要のない事ではないでしょうか。むしろ、必要以上の効力を求めることによる副作用の方が非常に心配です。特にアレルギーの出やすい猫にとっては大きなリスクとなるからです。
もちろん「パナゲン」でもアレルギーの出る子が居ない訳ではありませんが、それは他のワクチンに比べると本当にごく稀であったと思います。完璧ではないにしろ、自分達の体験上一番安全性が高く長年の実績がある「パナゲン」を数字上のデータだけで無くして欲しくはありません。

「獣医師さんと充分に話し合いをなされていますか?」

コンパニオンアニマル(伴侶動物)と、呼ばれるように成った昨今、動物医療に対しても『インフォームド・コンセント』(informed con-sent)={*医師が診療の目的・内容を患者に充分に説明し、同意を得てから治療を進める事*文献抜粋) の必要性が高まっています。
飼い犬や飼い猫の医療行為を行うのに当たり、獣医師さんと、充分にお話をしたいと思われている方は、沢山居られます。飼い主だけでは無く「インフォームド・コンセント」の必要を痛感し実践されている獣医師さんも居られます。しかし、実際にはどれだけの飼い主さんが、係りつけの獣医師さんと、充分な話し合いをされているでしょう?「聞きたくてもお忙しそうだから・素人の飼い主が考える事では無い・聞いても教えてくれなかった」等の理由で、なされていないケースが殆どのように思えます。
しかし、人間の様に言葉を持たない動物は、どこか悪くても「ここが痛い」等の説明をする事は出来ません。その子の状態を一番知って居るのは飼い主さん本人であり、また唯一の代弁者であるのだから、飼い犬や飼い猫に一番合った医療行為を的確に行う為に、飼い主さんも、獣医師さんとは充分に話し合いをするべきです。
例えばワクチン一つにしても、環境等により各々状況も違いますので、地区毎や各々の個体によって接種するワクチンを選ぶという事も必要不可欠な事です。
もちろんワクチンプログラムには専門知識が必要であり、どのワクチンが適切か判断するのは獣医さんになるのですが、複数のワクチンを所持し、ワクチン複暦の事 や、その土地に合った物、その子(犬猫)の生活環境をも、充分に考慮し、飼い主 さんと充分に話し合いをされてから、ワクチンを選び接種されている獣医師さんは、ごく少数であるようです。飼い主さんも全てを獣医さん任せにするのでは無く、動物を飼う以上、全ての事に責任を持ち医療行為についても勉強していくという姿勢が必要です。その上で飼い主さんと動物たち、獣医さんとの間に、より良い関係が育って行く事を望まずにはいられません。
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「国内猫3種混合ワクチン詳細」
パナゲンFVR C−P
販売元 平成12年9月末まで、共立商事株式会社
平成12年10月1日から、武田シェリング・プラウ アニマルヘルス株式会社
製造元 シェリング・プラウ アニマルヘルス社(アメリカ)
承認日 昭和60年8月21日
剤 型 〔動生剤〕=生(乾燥)と不活化(液状)混用・3種混合ワクチン
培養組織細胞名 以前はネコ腎細胞(猫の腎臓:伝染性腸炎に関して)とネコ舌細胞(猫の舌:ヘルペス・かリシに関して)、現在はネコ腎細胞のみ
効能効果 猫ウイルス性鼻気管支炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 接種後、まれに一過性の疼痛、元気・食欲不振、発熱、等を示す事があり、過敏体質のものではアレルギ―反応《顔面腫脹(ムーンフェース)・掻痒・じんましん等》又は、アナフィラキシー反応《ショック(虚脱・貧血・血圧低下・呼吸速迫・呼吸困難・体温低下・流涎・ふるえ・痙攣・尿失禁等)が起こる事があります。
備 考 このワクチンの特徴でも有るが、猫汎白血球減少症に対しては不活化を使用しているが、*アジュバントが使用されていないのが特徴で有り、利点。
パルボである、伝染性腸炎はアジュバントで、免疫助成を行わなくても、充分効果が上がるので、猫にとっては大変危険であるアジュバントを使用する必要が無いとされている。

(*アジュバンド=死んだウイルスを体内に導く「運びや」兼、細胞にくっつかせる「接着剤」みたいなものと捉えると分かりやすい。詳しくは「アジュバンドとは?」の欄を御参照下さい。)

フェロバックス3
販売元 共立商事株式会社
製造元 フォート・ダッジアニマルヘルス社(アメリカ)
承認日 平成11年9月30日
剤 型 〔動生剤〕=不活化(液状)・3種混合ワクチン
アジュバント 問い合わせたが、現在特許申請中の為、詳しくは回答出来ないとの事
※その後の調査で「ミネラルオイルアジュバント(コポリマー加)と解る
培養組織細胞名 問い合わせたが、現在「アジュバント」の特許申請中の為、詳しくはお話出来ないとの事
効能効果 猫ウイルス性鼻気管支炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 接種後、アレルギー反応《顔面腫脹(ムーンフェース)・掻痒・じんましん等》又は、アナフィラキシー反応《ショック(虚脱・貧血・血圧低下・呼吸速迫・呼吸困難・体温低下・流涎・ふるえ・痙攣・尿失禁等)》が見られることがあり、それは接種後30分位までに発現する場合が多くみられます。
備 考 会社が明示している事意外の副反応を多く認められます。この要因として考えられるのは、恐らく、「フェロバックス3」の流通が一番多いと思われ、その結果他のワクチン以上に検証しやすいという点が挙げられと思います。

フェロセルCVR
販売元 ファイザー製薬株式会社
製造元 ファイザー社(アメリカ)
承認日 平成11年6月3日
剤 型 〔動生剤〕=生(乾燥)・3種混合ワクチン
培養組織細胞名 ネコ腎細胞(猫の腎臓)
効能効果 猫ウイルス性鼻気管支炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 接種後、まれに疼痛、元気・食欲減退、腫脹、発熱、嘔吐、下痢等を示す事があり、過敏体質のものではアレルギ―反応《顔面腫脹(ムーンフェース)・掻痒・じんましん等》又は、アナフィラキシー反応《ショック(虚脱・貧血・血圧低下・呼吸速迫・呼吸困難・体温低下・流涎・ふるえ・痙攣・尿失禁等)が起こる事があります。
備 考 一部で、「3年以上の効能を持つ」との、噂がありましたが、販売元に確認した所、「室温保持・滅菌された部屋(実験所)で飼われ、すでに本剤を接種している猫に対し、野生株(実際に我々の元で暮らしている猫が感染する病原体)を投与した所、7年効力が持続していたが、それが猫自身の抗体生産によるものなのかどうかは解らないまでも、とにかく発病はしなかった」という外国での報告があったそうです。

京都微研・フィライン−3
販売元 株式会社 微生物科学研究所
製造元 株式会社 微生物科学研究所(国内)
承認日 平成10年12月24日
剤 型 〔動生剤〕=不活化(液状)・3種混合ワクチン
アジュバント 無水マンニト―ル・オレイン酸エステル加流動パラフィンからなる混用
培養組織細胞名 ネコ腎細胞(猫の腎臓)
効能効果 猫ウイルス性鼻気管支炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 接種後、まれに一過性の疼痛、元気・食欲不振、発熱、嘔吐、下痢等を示す事があり、過敏体質のものではアレルギー反応《顔面腫脹(ムーンフェース)・掻痒・じんましん等》又は、アナフィラキシー反応《ショック(虚脱・貧血・血圧低下・呼吸速迫・呼吸困難・体温低下・流涎・ふるえ・痙攣・尿失禁等)が起こる事があります。
(B) 接種局所において、このワクチン成分により、どろっとした液体やオイルアジュバント(免疫助成剤)特有の免疫賦与(めんえきふよ=免疫を先天性に授かっている事)に伴う反応を生じ、その為猫によっては接種部位の皮下にしこりをつくる場合があります。
備 考 会社が明示している副反応以外にも認められる副反応が、他のワクチンより多いようです。

フェリドバックPCR
販売元 明治製菓
製造元 インターベット(ドイツ)
承認日 平成10年2月26日
剤 型 〔動生剤〕=不活化(液状)・3種混合ワクチン
アジュバント 水酸化アルミニウムゲルからなる混用
培養組織細胞名 ネコ腎細胞(猫の腎臓)
効能効果 猫ウイルス性鼻気管支炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 接種後、一過性の腫脹が認められる場合があり、接種直後に一過性の副反応(疼痛・食欲不振・下痢・嘔吐)が、認められる場合があります。過敏体質の猫ではまれにアレルギ―反応、又はアナフィラキシ―反応が起こる事があります。
(B) このワクチン接種により、線維芽肉腫の発生率が僅かに高まるとの外国の報告があります。

猫用ビルバゲンCRP
販売元 大日本製薬株式会社
製造元 ビルバック社(フランス)
承認日 平成6年4月20日
剤 型 〔動生剤〕=生(乾燥)・3種混合ワクチン
培養組織細胞名 ネコ胎児肺由来細胞(猫の胎児の肺)
効能効果 猫ウイルス性鼻気管支炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 過敏な体質のものでは、まれにアレルギー反応、またはアナフィラキシー反応が起こる事があります。アナフィラキシー反応は、本剤接種後30分くらいまでにみられます。 

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猫白血病ワクチン
はじめに−白病ワクチンは必要か?
体験談より
白血病感染後の反応
白血病ワクチンのリスク
白血病ワクチン注意点
FeLV検査(白血病ウイルス感染症検査)は確実か?
国内猫白血病ワクチン詳細

はじめにー白血病ワクチンは必要か?

我々が白血病ワクチンに注目するようになったのは、白血病ワクチンが動物病院に流通し始めて間もなくの事でした。白血病の血液抗体検査でマイナスだった猫が、白血病ワクチン接種後、約1ヵ月程たってから白血病を発症し死亡してしまったという事例を仲間内で聞くようになったからです。これはどういう事なのだろう?と、これをきっかけに調べるようになり、その過程でいろいろな問題点が明らかになりました。しかし、当初まだ白血病ワクチンがさほど周知されておらず臨床データも少なかったため、多くの動物病院で「そんな報告は聞いていないし、うちの病院ではそんな事例はありません」と我々の不安点は否定されました。しかし、あれから3〜4年が経過し、今現在我々は当時よりさらに強く白血病ワクチンには疑問を抱いています。それは白血病という病気の特異性と予防の難しさなどに起因するものです。またこの期間を経て副作用と思われる重篤な症例も多く耳にするようになりました。
はっきり言って我々は自分達の飼っている猫に白血病ワクチンは打ちたくありません。里親さんたちにもお勧めしたくはありません。しかし、このHPを通じ出会ったある女性の方のお話しを聞き、今、我々は一概に白血病ワクチンの必要の是非を語れないと思っています。
その方は白血病のキャリアの猫を抱えていらっしゃいます。他にも何匹か同居している猫がおり、過去2匹がこのキャリアの猫から病気が移ってしまい残念ながら死亡してしまったそうです。ですから尚更感染予防には気を使っておられ毎年白血病ワクチンを接種されています。しかし、その内の1匹は接種後必ず接種部位にしこりが出来、消えるまでに半年近くかかるらしく、ワクチンが猫の体に負担をかけているのでは無いかとずっと悩んでおられたのです。不安と疑問を感じながらも、現在ワクチン以外に有効な予防法も無いことから迷いながら接種させておられるようです。
猫白血病は嫌な病気です。防げるものなら防ぎたいと飼い主さんであるならば誰もがそう願っているはずです。ましてこの方のようにキャリアの猫と健常猫をいっしょに飼われている方達にとっては切実でしょう。我々もその気持ちは痛いほど分かります。
現実に白血病感染と向き合って生きておられる飼い主さん達の事を思うとワクチンは確かに必要不可欠なものであることには違いありません。しかし、猫白血病ワクチンは飼い主にはあまり知らされていませんが確かにリスクの高いワクチンです。打たせるか打たせないか、これは非常に難しい問題でありますが、やっぱりその子の状態を1番知っているのは飼い主さん御本人です。最終的な判断は飼い主さんがしなければなりません。でも、飼い主さんもワクチンの効果とリスクをちゃんと知った上で、信頼出来る獣医さんを見つけ、充分先生と話し合い、その結果出した結論であれば、それに勝る判断はきっと無いと思います。
なるべく危険を避ける方法もいくつかあります。例えば、白血病ワクチンと3種混合ワクチンをいっしょに打たない。慢性鼻器官炎を持っている猫や、鼻水、目やにが出がちな子は白血病の隠れキャリアである事があるので、ワクチンは打たない。必ず体調の良い時に接種させる。ストレスがかからないよう、日常生活に気をつける。などです。また、ワクチンは一般的には毎年接種しますが、最近、ワクチンは生涯1度打てば充分だという説も出てきています。本来、日本の猫達は白血病ウイルスの免疫をある程度持っているものだと言われています。しかし、度々のワクチン接種によって逆に本来持っている免疫の力を乱れさす事もあるという説もありますから、そのような事も頭に入れた上で、もう一度ワクチンプログラムを御一考なさっては如何でしょうか?


 体験談より

体験談より−−−−−
私の愛猫(1歳5ヶ月・♂・去勢手術済み)は、最初、「猫3種混合ワクチン」だけの接種でした。その時かかっていた病院で他の診療時に不信感を抱き、その後違う病院へ転院し、転院先の病院で白血病のワクチンを接種しました。
そして白血病ワクチン接種後に、接種部分である左腰部に腫瘤が出来ました。発見したのは、白血病ワクチン接種後から約1ヵ月後で、最初、ブラッシングをしている時に「あれ?骨の位置が違う?なにか出来てるの?」と感じたのです。おかしいと思い、翌日その病院へ行き、この事を告げました。獣医師さんは、出来た腫瘤を色んな角度から触診確認し、大きさを測る定規のような物で、挟んで大きさを測られました。そして「もしこれがただの炎症であるなら、薬を飲んだら1週間程で小さく成って来るので、1週間薬を飲みながら、様子を見ましょう。」と、言われました。そして2日後、さらに大きく成っているのを確信した私は、再度病院へ行き大きさを測ってもらった所、やはり大きく成っていたため、悪性の腫瘍だったら転移するといけないので1日も早く切除手術を受けた方が良いと判断し、翌日、「左腰部腫瘤摘出手術」を受けました。かなり大きな範囲で深く切除した為、私の愛猫は9針の縫合をされていました。そして、切除された腫瘤は大学病院の病理検査に出されました。この獣医師さんは、以前大学病院の病理医であったため、自らの経験上で愛猫の腫瘤を「病理検査しないと解らないけれど、見た感じでは悪性の物と似ている」と告げられました。眼も眩むような思いで、検査結果が出るのに約1週間程かかることを聞いたのです。
病理の結果が出るまで、昨日までの楽しい我が家は一変し、毎日毎日悪性でない事を祈り続ける日々に変わりました。山奥の厄に効くといわれる仏様の元へも早朝から足を運びました。すごく険しい所で、「もし悪性のものならば、私が全て引き受けます。せっかくこの世に生を受け、この世に出て、まだ数ヶ月しか経ってないのです。どうか私の愛猫をお助けください。この子が何かを背負って、こういう事を受けるのなら、私はどうなっても良いので、愛猫だけはどうか守ってください。」と、日が暮れるまで何回も呟き、祈り続けました。
縫合の糸を噛み切らないように、カラーを着けていたのですが、もともと大人しい猫だったので、かなり生活の中にも不便さが蔓延し、私は抜糸までの3週間殆ど寝ず、瞬きの1回も出来ないくらいに追い詰められ、体調を崩しました。
病理の検査結果はおかげさまで、腫瘍では無く、腫瘤(シコリ)でした。
(所見では、「変性好中球が浸潤し、中央部は広く融解壊死に陥る。周囲には水腫、リンパ球浸潤が認められる。腫瘍性増殖は認められない。」となっていました。)
しかし、この時から私の獣医療に対する、疑心は一気に大きくなったのです。何故なら、動物医薬品販売会社と獣医師の間では、白血病ワクチン接種により腫瘤が出来たという報告があることはすでに知られていたのにも関わらず、我々飼い主にはその事実を伏せられたまま、そして接種時にも何の説明も無いままであったからです。
それを機に、色んな獣医さんに白血病ワクチンの利点とリスクを聞き回り、その結果、もし腫瘤が出来た場合にも切除しやすいように、白血病ワクチンは背骨から外して接種したほうが良いと言われているというショッキングな事実を知りました。
「自分は医療の事は分からないから」と今まで獣医さんに任せっぱなしにしてきましたが、自分の飼っている犬猫の事は自分が1番分かっているのだから、言葉を持たない彼等に対し飼い主として責任を持ち、彼等に行なう医療行為においても責任を持つという自覚が絶対に必要だと思います。今後は自分もいろいろ勉強していくつもりです。


 白血病感染後の反応

現在の獣医学では、猫白血病ウイルス感染症に感染すると大きく分けて次のような反応が起こると考えられています。

1.まず40%の猫はウイルスに対しての抗体を作り免疫状態(免疫を持っている状態)となり、新たな感染を防ぐ事が出来るようになります。
2.残りのうちの30%の猫は骨髄細胞内にウイルスが潜み、キャリアと呼ばれる状態になります。
3.キャリアになった猫の中のさらに40%の猫はウイルスを自分の力で排除し、免疫状態になります。
4.そして、残りのうちの50%の猫はそのままウイルスを持ち続けますが、残り10%の猫は抵抗力が低下すると、この時とばかりにウイルスが増殖を始める訳です。そして、ウイルスを防御出来なかった猫はウイルスの増殖を押さえる事が出来ず発病します。


 白血病ワクチンのリスク

1・日本には2種類の白血病ワクチンがある。いずれも海外から輸入されたものである。
2・白血病(Felv)検査は血液を採り抗原(ウイルス)の検出をするが、白血病ウイルスは、骨髄や細胞内に潜む性質があり、このような場合、血液検査をしても抗原が血液中に出ず、陰性の結果が出ることがある。
3・血液検査の結果で陰性だと思い、隠れたウイルスを持つキャリア猫に白血病ワクチンを接種させてしまうと、骨髄や細胞内に潜んだ白血病ウイルスを活性化させてしまうことになり、その結果、発症を引き起こし死亡した例が、日本でも白血病ワクチンが普及しはじめてから多々ある。(獣医は因果関係を認めない場合が多い)
4・獣医師の中には、白血病ワクチンの安全性の確認が取れるまで使用するべきではないとの考えを持っている人がかなり居る。
5・アメリカの文献の中で、白血病ワクチンにより悪性の腫瘍が出来たという報告がある。
6・日本でも白血病ワクチンによる腫瘤の報告が多々ある。
7・日本で販売されている白血病ワクチンは、「世界75ヶ国で販売されています。」という宣伝をされている。日本において統計上、白血病ワクチンによる腫瘍の報告は無いが、国外で腫瘍が出来る可能性があると危険性を指摘されているのに、国内での数字だけの報告をうのみにして日本だけが安全と言い切れない。
8・白血病の抗体検査の技術は、現在の日本においてはあまり発展していない。言い替えれば非常に不確かなものである。キャリアの場合の判定が困難な他、ワクチン接種によって抗体が出来ているのかいないのかすら、はっきりと検出出来ない。これは白血病ウイルスが非常に特異な性質を持っていて、確実な抗体検査には大変な技術を要するため専門家や専門機関があまり確立していない事が可能性として考えられる。

 白血病ワクチン注意点
1.猫白血病ワクチンは他のワクチンと同時接種しない方が良いとされています。
現在日本には2種類の白血病ワクチンがあります。「フィバキシン」と「リュウコゲン」というワクチンです。この「リュウコゲン」というワクチンの製造元であるフランスのビルバック社は、ワクチンの同時接種について、「同じ製造元でつくられたワクチンはそれのみに限り、同時接種をしても良い」と、提示しています。つまりビルバック社の白血病ワクチン「リュウコゲン」と猫3種混合ワクチン「ビバルゲン」であるならば、同時接種も可能だと言っている訳です。
しかし、本来は違う種類のワクチンを同時に打つ事は体にとっても負担であり好ましいことでは無いとされています。日本でも白血病ワクチンは猫3種混合ワクチンと半年の間をあけるよう、多くの動物病院で指導しています。当然「フィバキシン」も同時接種をすすめられてはいません。
確かに同じメーカーのものならば、相互安全性(合わさった場合の安全)があるのかもしれませんが、まだ国内の臨床データも少なくはっきりと安全性が証明されていないので、いずれにしろ白血病ワクチンは他のワクチンと同時に接種しない方が無難でしょう。

2.白血病とは血液の癌です。これを予防するワクチンには癌細胞の抗原株が含まれています。アメリカではワクチン接種により腫瘍(ガン)が出来た猫が居るとの報告が挙がっています。我々の回りでも白血病ワクチン接種後に、血液検査で陰性であったキャリアの猫が白血病を発症したり、シコリが出来た事例が多いのですが、日本国内ではこれらは公には報告されていません。また、ワクチン接種後1ヵ月位たってから発病した事例が多い事から獣医師・販売元・製造元など関係者は白血病発病がワクチンによるものだとの認識はされていないようです。接種後すぐに発病したり、腫瘤や腫瘍が出来れば因果関係もはっきりするのですが、時間が開く事により断定する事が難しくなるようです。ただ、因果関係を繋ぎ合わせると、1つの線に成ると言う事実があり、獣医師の中でも、これを心配し、未だ白血病ワクチンを使用されない方も多々おられます。

 FeLV検査(白血病ウイルス感染症検査)は確実か?

多くの動物病院で行われている白血病ウイルス感染症検査は、血清ウイルス検査と呼ばれるものです。検査方法は各病院によっても異なりますが何を検査するかというと、FeLVではウイルス抗原の有無です。
検査方法は「検査キット」と呼ばれるものに、採取した猫の血液を1滴と、展開液と呼ばれるものを滴下するだけの簡単な検査です。これにより、抗原が検出されると「FeLV陽性」という事になります。しかし、この検査キットを御覧に成られた事が有る方は驚かれると思いますが、メーカーの売り文句でもある「冷蔵庫の場所を取らないコンパクトなパッケージ」「わずか、2ステップで15秒未満の簡単操作」「5分間で明瞭な判定」「約99%以上の検出率」との言葉どうり、100オンス煙草の箱大で薄っぺらい物です。それに血液と展開液を落とし色が変わるかを見る訳です。具体的なウイルス量や抗体価の量はこの検査方法では出来ません。
良心的な獣医師さんはこのキットだけでは判断出来ない事も飼い主さんに説明してくれますが、大体の獣医師さんはこのキットに頼っています。もっと詳しい検査をしたいと申し出ても、今の獣医学では各方面の色んな努力はあるものの、研究機関であっても抗体調査は安易では無く、研究程度にしか調査するしか方法が無いのが現状です。ですから断定出来ないのです。このような現状の中で、陰性か陽性かの判定は安易に思えるのです。安易な判定に基づき、陰性であったら白血病ウイルス感染症ワクチンを接種します。しかし骨髄に潜んでいるウイルスはなかなか見つけ出せません。FeLVウイルスは腫瘍をつくるウイルスです。このウイルスに罹ってしまうと、猫は免疫システムに深刻なダメージを受けてしまうので、病気と闘えなくなります。ウイルスが骨髄に潜んでいるのを知らずワクチンを接種すると、発病の危険性があります。発症する以前の潜伏期間(キャリア)ではないかを調べて正確な判定の上、陰性であるなら接種も良いかと思いますが、判定基準が不確かな場合、たとえ検査結果が陰性であっても接種は注意が必要になります。潜伏期間の猫に接種するのは、陽性の猫に接種するのと同じだからです。この事が猫にとって致命的な負担をかけてしまうのなら考えものです。
獣医師さんだけに頼らず、かしこい飼い主さんに成る為に色んな知識を持つ事は必要です。その上で、かかり付けの獣医師さんと良く相談された上で、飼い猫に対する全責任を持った判断をしたいものです。
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 国内猫白血病(ウイルス感染症)ワクチン詳細
<フィバキシンFeLV>
販売元 共立商事株式会社
製造元 フォートダッジアニマルヘルス社
承認日 平成9年12月18日
剤 型 〔動生剤〕=不活化(液状)・白血病不活化ワクチン
アジュバント カルボキシビニルポリマー、水酸化ナトリウム、ペペスからなる混用
培養組織細胞名 ネコ胎児細胞(猫の胎児)
効能効果 猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 本剤の接種後、発熱・元気減退・食欲減退・嘔吐を示す場合がありますが、軽度、かつ一過性です。
(B) ワクチン接種部位に線維部位に線維肉腫が形成される可能性が示唆される報告があります。
〔海外情報〕
1999年10月22日に Fort Dodge(フォ―トダッジ) 社が、自社のFevaxyn (フィバキシン)と、同じく自社の猫用 5 価ワクチン FevaxynPentofel(フィバキシン・ペントフェル=猫3種・白血病・クラミジア)に対して、妊娠猫への使用について警告を発しました。同社のマネージャー Eduardode Santos が Veterinary Record 誌に 手紙 を送り、お詫びとともに、同製剤の添付書に妊娠猫への投与は禁忌と追加するように書いています。
*フィバキシンペントフェルは今年(平成13年)、日本上陸予定
【日本商品名】
・フェロバックス5(仮)・・・猫3種・白血病・クラミジア(猫3種であるフェロバックス3に白血病ワクチンとクラジミアワクチンを追加し、5種ワクチンとしてバージョンアップしたもの。)
備 考 他のワクチンとの同時接種は避けて欲しいと明示しています。

<リュウコゲン>
販売元
製造元 ビルバック社
承認日 平成8年5月14日
剤 型 〔動生剤〕=不活化(液状)・白血病組換え型不活化ワクチン
アジュバント 水酸化アルミニウムからなる混用
培養組織細胞名 大腸菌
組換え抗原名 大腸菌発現組換え猫白血病ウイルスp45製剤抗原 (大腸菌に白血病ウイルスの因子の一部分を組み込んだ後に発現したものに対し、gp70と呼ばれる糖タンパクを加えるとp45と呼ばれるタンパクになり、これらからp45だけを取り出したものである)
効能効果 猫の白血病の予防
副反応 〔販売元提示〕
(A) 過敏な体質のものでは、まれにアレルギー反応、又はアナフィラキシー反応が起こる事があります。アナフィラキシー反応は、本剤接種後30分位までにみられます。
(B) まれに局所の腫脹、硬結、疼痛等、また、まれに全身反応として発熱倦怠感がみられる事がありますがいずれも2〜3日中に消失します。ただし、局所の硬結は暫く残存しますが次第に小さくなり消失します。
備 考 会社が明示している他にも見られる副反応が多くあります。

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スタッフ後記

「全ての答えは自然の中にある。それはどの生命をも苦しめないものである。」 この言葉は私達のポリシーの1つです。その信念の元、このHPを作りました。
最初は2000年度より流通し始めたワクチンの安全性への不安と、このワクチン発売に伴い発売中止になりそうであった「パナゲン」の発売継続を求める緊急呼びかけからスタートしましたが、「パナゲン」が武田シェリング・プラウ アニマルヘルス株式会社さんから2000年10月から発売される事が決まったのを機に、すべての医療を見つめ直す場にしようと新たに取り組み直しました。
 文章もかなり増えましたし、さらに掘り下げた内容になっております。
 このHPを作るに当って私達も調査を重ね、その過程で様々な疑問点にぶち当りましたが、獣医師の先生方、製薬会社の方々、免疫学博士の先生、環境・微生物学博士の先生を始め、各方面の関係者沢山の方々にアドバイス頂く事が出来たお陰で何とか形にする事が出来ました。
 ぶしつけな質問にも心良く答えて下さった皆様方にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
 今後もさらに調査を重ね、広く飼い主さんのための動物医療の情報の場となれるよう、内容も順次増やしていく予定です。
飼い主さんと動物たちのための動物医療であるよう、私達も働きかけて参りますので、皆様もこのHPを情報収集の場として御活用頂き、愛する家族である動物たちのためにお役立て下されば嬉しいです。

 また調査の過程で、医薬品やワクチンの開発のため犠牲になっている動物たちの事を否が応にも考えずにはいられませんでした。尊い生命を犠牲にしているという事を医療現場に携わる方には決して忘れて頂きたくないし、その犠牲を無駄にしないように本当に誠心誠意を込めて生命を救うため努力頂きたいと心より思います。
 また冒頭の言葉通り、どの生命をも苦しめない医療が1日も早く実現し、動物実験がこの世から無くなりますように・・・
 最後に飼い主さんと動物達、そしてすべての生きとしいけるものが健康で幸せでありますように、スタッフ一同お祈りしております。

(「動物・自然保護」啓発団体)  プ  ラ  ー  ナ
代 表  岡 居 璃 叡
調査担当スタッフ
「情報・ネットワーク」部、国内担当セクション  加 藤 数 実
制作スタッフ
浜野貴代 ・岩倉ゆみこ他、スタッフ一同
協力:『シロの家』ネット・ワーク


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比較的安全なワクチンは?2000.9.28+10.12〜10.20加筆改題
の項NINRAVUSの提供
多くの動物病院で長く使われていたパナゲンという3種ワクチンが販売薬品会社で発売終了。その会社の次のワクチンに疑問を持つ人がいる。
 
共立ではパナゲンFVR C−Pを発売中止、フェロバックス3だけに
 猫の予防接種ワクチンには、不活化ワクチン、生ワクチンがあります。
 生ワクチンによる重大な副作用が問題にされることはよくありました。獣医さんから「生ワクチンなら打たないと言う人がいる」と聞いたことがあります。
 しかし今、2000年の10月現在、猫のワクチンで変化が起きたのは、それではなく、猫の3種予防ワクチンでは殆どの獣医さんが使っていた、共立商事株式会社
(2001年共立製薬に改名)の“パナゲンFVR C−P(生と不活化の混用ワクチン)というワクチンがこの 9月で発売終了になり、共立商事ではフェロバックス3(不活化ワクチン)だけになったことです(パナゲンは2000年10月から 武田製薬から引き継いで発売されるようになった)

 副作用が多少あっても、
パナゲンFVR C−Pがよく、フェロバックス3は問題の多いワクチンだと主張する団体があります。そのホームページ(ワクチンが危ない)。昭和46年に1種ワクチン(猫汎白血球減少症パルボウイルスから始まったパナゲンは、その歴史に見合う安全性があると言うのです。
 
パナゲンは、不活化ワクチンにはふつう使われて副作用の要因になるアジュバンド(接着剤のようなもの)が使われていません(パルボウイルスのワクチン)

 プラーナでは、
フェロバックス3やその他の不活化ワクチンは、パナゲンより重大な副作用の報告が多いと言います。→共立商事のフェロバックス3副作用についての報告  
  つまり、発熱などの軽い副作用はどんなワクチンでも起こりがちだが、「接種後に歯茎が腫れて歯が抜け落ちたり、その後肝臓や腎臓が悪くなり死亡するという例」さえあると言うのです。
 それも子猫の2回目接種のときに起こることが多い。ということは、今年初めて打って平気だった大人猫も、一種のアレルギー反応のように来年の2回目接種後に副作用が生じる可能性があると言うのです。(本当なら怖い話です)

 原因がはっきりはしないようですが、フェロバックス3と猫白血病ワクチンのフィバシキンFeLVとの併用で死亡例があります。重度の慢性病にかかっていたことが、憎悪因子になったが、ワクチン接種によるアナフィラキシーショックの可能性は否定できないとされています。

 私の例でも、これまでは何人かの獣医さんが殆どパナゲンFVR C−Pでした。薬品会社と医院との結びつきから、武田製薬でパナゲンFVR C−Pが継続発売されても、使用する医院は少ないと思われます。
(私のかかっている病院では、今年7月からは、
フェリドバックPCR(不活化ワクチン)というワクチンに変わっています。)

☆パナゲンの生ワクチンの部分が危険に?
 生ワクチンは不活化ワクチンより副作用が多いといわれます。
 パナゲンFVR C−P
は混用ワクチンで、猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症の部分は生ワクチンです。
  そのため、最近の、室内飼いで抵抗力の弱い猫や、猫エイズなど他のウイルス性疾患にかかっている猫では、副作用が現れやすい。つまり、免疫ができず、ウイルスに感染してしまうということが多くなったそうです。
 だから共立では不活化のワクチンである
フェロバックス3に変えたらしいのです。 しかしプラーナでは、パナゲンのほうが安全だというわけです。

 生ワクチンによる生きたウイルスを便から放出、まわりにうつしていく危険もいわれます。
 ことに、室内飼いで多頭飼いの場合、いっぺんに全猫がワクチンしないと、ワクチンした猫の便などから放出されたウイルス
(毒性が復活する?)が、していない猫(期間がこなくて再接種していない猫)に取り込まれる危険があるといわれます。

☆不活化ワクチンの選択しかないかも。でも副作用に目を光らせよう
 これからは、医者にはっきりどのワクチンか確認してから打ってもらいたいと思います。
 と言っても、不活化の
フェロバックス3フェリドバックPCRも不安だし、生ワクチンも不安です。多少問題があっても、以前の通り、混用である、武田製薬から再発売のパナゲンFVR C−Pがいいということになりますけど、今現在では持っている医院は少ないと思われます。
 ワクチン後は、猫の体調の変化に細心の注意を払い、おかしかったらすぐ病院に連れて行くということくらいしかありません。
 もし、ワクチンによる副作用が、ひどく出るのであれば、大きな「声」にしていく必要があります。
 みんなが、獣医さんにはっきり、
パナゲンFVR C−Pにしてほしいと言うべきです。そうなれば、 獣医さんも再びパナゲンFVR C−Pを使うようになるでしょう。あるいは、問題のあるワクチンが改良されるかもしれません。

 また、プラーナのホームページに載っていましたが、
フェロバックス3は、猫白血病ワクチンとクラミジア(猫クラミジア症。結膜炎、また軽い肺炎を起こすこともある)予防ワクチンを加えて5種ワクチンとして来年発売されるそうです。
 よく解釈すれば、5種のワクチンを同時に接種できるようにするため、
フェロバックス3に切り替えたと言えそうですが、悪く解釈すれば、必要ない場合にも5種を接種させて製薬販売会社・獣医師会とも儲けようとする意図があると言えるかもしれません。
  猫白血病ワクチンは室内猫には必要ないし、外猫でも白血病が大流行していない地域なら、ケンカ、他猫との舐め合い、エサの共有をしないような猫には、必要ありません。そんな猫にはむしろ猫白血病ワクチンによる副作用のほうが心配です。しかし知らないで、医者に5種を打たれそうになったら、3種にしてもらうべきです。白血病ワクチンの副作用について、「殆どない」というお墨付きがあれば、外出猫全て接種すべきですけど。
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 うちの例では、昔からの残っている「予防接種証明書」を調べたら(今まで気にもしなかった)、1992年(平成4年)のとき(東京の医院)のが 
パナゲンFVR C−Pで、以降1994年に引っ越したこの地域の病院3院も、それになっています。東京・地方の病院でずっとパナゲンFVR C−Pだったわけです。
 ところが一昨年はすべて、生ワクチンの
ビルバゲンCRPがされています。同じ一昨年、近くで便がいいのでやむを得ずかかった医院でも、ビルバゲンCRPでした(捨て猫された子猫4匹が受けました)。
  去年・今年2月はまた混用の
パナゲンFVR C−P、そして今年は7月・10月は、不活化のフェリドバックPCRでした。

  うちの猫では、以前ワクチン後しばらくおかしくなった猫がいます。
  本当にワクチンのせいかどうか確証はありませんが、
パナゲンFVR C−Pのときです。くたーんとしてしまい、全てに無反応になって寝込みました。そんなのは初めてでした。病院で調べたらいろいろ異常な体の数値は出たが、結局原因や病名はわからず、しかし栄養剤などですぐ持ち直しました。
 なので、 むしろ
パナゲンFVR C−Pにあまりいい感じはしていませんでした。下記のとおり、パナゲンでもかなり副作用が報告されているのです。

2000.11.25記載:
手紙

 nimravusの会員の方(2714さん)から、フェロバックス3、ワクチン一般について手紙をもらいました。ちょっとひどいです。次のとおりです。

「『フェロバックス3』」を接種、
 2ヵ月程度の子猫は親からの免疫が残っているので、2回接種し、その効果を確実にするという事は理解できます。
 しかし、のら猫で成猫の場合も2回接種が必要という点が疑問です。1回の接種では、免疫ができにくいワクチンなのでしょうか。
 のら猫の場合、2度つかまらない子がいまして、1回の接種だけで終了した子がいます。7ヵ月程度の子です。
 感染の気配もなく、元気でいます。たまたまそうなのか、今一つはっきりしません。
  獣医さんは、「1回でも接種しておけば、しないよりいいでしょう。」と、おっしゃっいました。

 副作用は出ています。最近、3頭の子に年1回の再接種をしました。
 その日から、発熱、元気なくうずくまっている。食べない。という状態で、1頭は、1日だけで、快復。
 残りの子は2日間かかり、3日目に快復。
 3日以後も変な場合、病院へ連れて来る様に言われました。この程度の副作用は軽い方なのでしょうが、心配しました。
 副作用も逆に考えれば、体に入ったワクチンという異物と体が闘っている事で、確実にワクチンの効果の有効性を証明していると思います。
 しかし、もっとピュアなワクチンの開発を望みます。
 猫の体調に気をつけ、毎年、不安感をぬぐえないまま、接種を受けているのが現状です。」


 このお手紙へのnimravusの返事

「ワクチンのことですが、当然ですけど、私は専門家ではありません。ただし、インフォームド・コンセプトのような感じで、知っておいていい知識をまとめています。一応これは念頭にお置きください。
そちらでは、いい獣医さんにかかってらっしゃるようですが、その獣医さん固有の考え方があるでしょうから、多少おかしくても信頼できると思われるなら、従ったほうがいいという考え方もできると思います。

(1)ワクチンのことは、かなり曖昧・不明なことが多いようです。
 子猫のとき1ヵ月ほどの間を置いて2度接種するというのは、私が調べた限りでは、子猫だけに該当することです。
 母猫からもらった抗体(移行抗体)がまだある程度残っている生後2ヵ月くらいの接種では、予防注射の効果が十分出ないので、移行抗体のなくなる時期(3ヵ月くらい)に2度目の接種をする、というのが理由です。
 だから、成猫なら、初めてでも、子猫とは違い、1回でいいことになります。 しかし、2回接種することで、免疫力が高まるということで、医院では成猫でも2回接種を勧められるようです。

 私は、室内飼いや、周りで3種ウイルス病が流行っていない場合には、成猫では、初回のとき1度でいいと思います。でも、念押しで2度したくなります。
 ノラさんや外猫の場合で、どうしても捕まりにくい場合は、1度でもいいのではないでしょうか。
 ただ、変なことを言いますが、それで発症してしまった場合、私は責任がとれません。医者もそれが怖くて、2回接種を勧めるのだと思います。
 でも、ワクチンしていても、猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症は感染することがあります。軽症ですむらしいですが。
 それくらいなので、確実なことはわかっていないのだと思います。

(2)書かれているフェロバックス3の副作用は、ひどいと思います。
 私は、そのワクチンは接種させたことがありません。だから、完全には答えられませんが、副作用が出ること自体が稀なことでなければならないので、やっぱりそのワクチンは危険だと思いますね。
 私は、確証はありませんが、ワクチンでの副作用は、パナゲンで1回だけ経験しただけです。

 猫のワクチンについては、確かに疑問点が多すぎるようです。
 近年日本でも使われだした猫白血病ウイルス感染症(FeLV)のワクチンも、今は、相当ひどい感染地帯や、猫エイズに感染した猫でなければ止めたほうがいいと言われるようです。かえって発症してしまったり、重い副作用を起こすらしいです。

 素人考えですけど、免疫というもの自体がむずかしいのだと思います。
 さらに、猫のウイルス感染症について、不明な点が多いのだと思います。

 パナゲンはアメリカでは2ドルくらいで通信販売されているという話です。
 獣医にとっては、ワクチンというのは、多くの患猫を呼ぶ一番いい方法です。それで、利益がかなりあるわけです。安定した収入になります。人間の病院と製薬会社の癒着は有名ですけど、同じようなものが、動物病院と製薬会社との間にあってもおかしくありません。
 たしかにワクチンは必要で、また獣医さんに行くいい機会で、料金もある程度取るのはしかたないと思います。お医者さんもある程度儲けてほしいし、こちらもついでに軽く健康診断してもらう安心感があります。

 パナゲンがあるのに、フェロバックスに替えるというのは、1.パナゲンの生ワクチン部分が危険ということ、2.フェロバックスを来年、猫白血病ワクチンとクラミジア予防ワクチンを加え5種ワクチンとして発売・使用したいためと思われます。
 1.は、フェロバックスでパナゲン以上の副作用が報告されているようなので、疑問です。
 2.は、猫白血病ワクチンは、3種ワクチン接種から半年後に打つのが安全とされるようになったそうです。ところが、双方のワクチンが同一メーカーの場合、研究の結果、一緒に打てるとしています。 
(「リュウコゲン」というワクチンの製造元であるフランスのビルバック社は、ワクチンの同時接種について、「同じ製造元でつくられたワクチンはそれのみに限り、同時接種をしても良い」と、提示しています。つまりビルバック社の白血病ワクチン「リュウコゲン」と猫3種混合ワクチン「ビバルゲン」であるならば、同時接種も可能だと言っている訳です。)
 しかし、これも、やはり間を開けたほうがいいらしいです。

 いいほうに解釈すれば、いちどきに5種ワクチンを接種できるように、開発を進めているといえます。生ワクチンが不活化ワクチンより危険性があることは“定説”にはなっています。
 しかし、悪く解釈すれば、製薬会社とすれば、普及しすぎてアメリカでは小売り価格200円強になったパナゲンを売るより、猫白血病ワクチンとクラミジア予防ワクチンを加えて売ったほうが商売になるからではないかと勘ぐりたくなります。違うといいですが。
 現在ワクチン接種は2000円〜8000円の幅があり、ふつう4000〜5000円くらいでしょう。5種になれば少なくともは倍額は取るでしょう。今まで3種ですませていた人が、5種に切り替える率は高くなるのではないかと思います。

 猫白血病ワクチンについては、外出猫でも、大流行している地域でなければ、ケンカ・他猫とのグルーミング・エサの共有がない猫ならば、必要ないです。
  接種時に獣医が行う猫白血病の簡易血液検査(10分くらい)は、確実でないことがわかっています。
 血液検査で陰性なら接種するのですが、骨髄や細胞内に潜んだウイルスは判定できない。猫白血病ウイルスに感染したの猫の30%がそのような潜伏感染の状態になるそうです。そのような猫にワクチンすると、かえって発症してしまい、致命的になることがあるのです。
  白血病ワクチンの副作用について、「殆どない」というお墨付きがあれば、外出猫全て接種すべきですけど。

ともかく、フェロバックス3による副作用が、どの猫でもかなり頻繁なのなら、大きな声にしていく必要があり、お医者さんに元のパナゲンを使ってくれるようお願いすべきですね。」

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○不活化ワクチン(死ワクチン)
 病原体である細菌やウイルスを殺し(不活性にし)、毒性をなくし、免疫をつくるのに必要な成分を取り出してつくったもの。
 不活化ワクチンの場合は、その病気の抵抗力を体で作るための成分を注射するので、その病気の感染は起こらない。
 接種しても、病原体は体の中で増殖しないので、一定間隔で追加接種する必要がある。人間用のワクチンでは、百日せき、日本脳炎など。

○生ワクチン(弱毒性ワクチン)
 病原体の毒性を弱めて、生きたまま使うもの。
  ウイルスを培養していき、だんだん毒性を弱める。それを接種して、軽くその病気に感染させて抵抗力をつけるもの。
 接種後から体内で病原体の増殖が始まるので、発熱や発疹などの軽い症状が出ることがある。
 人間用のワクチンでは、BCG、ポリオ、はしか、風しんなど。

 生ワクチンは副作用があるが免疫力があがりやすい。不活化ワクチンは、免疫力があがりにくいが、副作用が少ない。と、通常言われるが、これは一概には言えないらしい。


ワクチンの詳細情報
以下、農林水産省 動物医薬品検査所のホームページ(猫の医薬品)より


液状 不活化ワクチン
猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症混合/不活化ワクチン

品名 業者等名称 承認区分 承認日 用法用量 有効期間
フェリドバックPCR 社団法人 北里研究所 輸入医薬品 平成10年02月26日 生後8週齢以降の猫1匹あたり1mLずつ、2〜3週間隔で2回皮下に接種する。 製造後30カ月
フェロバックス3 共立製薬株式会社 輸入医薬品 平成11年09月30日 8週齢以上の猫に1mLずつ2〜4週間隔で2回筋肉内又は皮下に接種する。追加接 種用として本ワクチンを使用する場合は、1mLを筋肉内又は皮下に接種する。 24カ月

猫白血病ワクチン/不活化ワクチン

リュウコゲン 日生研株式会社 外国製造医薬品 平成08年05月14日 1mlずつを9週齢以上の猫の皮下に15〜21日間隔で2回注射する。 〔参考〕本剤と「猫用ビルバゲンCRP」の同時異所注射については、フランス及びスイスでの本剤の使用説明書において可能とされています。 2年
フィバキシンFeLV 共立製薬株式会社 輸入医薬品 平成09年12月18日 9週齢以上の健康な猫の皮下に1mLを接種します。初回接種後3〜4週にさらに1mLを皮下 接種します。その後年1回、1mLを追加接種として皮下接種します。 製造後17カ月


油性アジュバント 不活化ワクチン *アジュバント=免疫助成剤
猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症混合/不活化ワクチン

“京都微研”フィライン−3 株式会社 微生物化学研究所 製造医薬品 平成10年12月24日 小分製品をよく振盪混和した後、1.0mLをネコの皮下又は筋肉内に3週間隔で2回注射する。 2年

凍結乾燥 生ワクチン
猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症混合/生ワクチン

猫用ビルバゲンCRP 日生研株式会社 輸入医薬品 平成06年04月20日 乾燥ワクチンに添付の溶解用液を加えて溶解し、1mlずつを9週齢以上の猫の皮下又は 筋肉内に15〜20日間隔で2回注射する。 27カ月
フェロセル CVR ファイザー製薬株式会社 輸入医薬品 平成11年06月03日 乾燥ワクチンの溶解用液で溶かし、その全量(1mL)を9週齢以上の猫の皮膚に3〜4週間隔で2回接種する。 18カ月

混用
猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症混合/生&不活化ワクチン

パナゲンFVR C−P 共立製薬株式会社 輸入医薬品 昭和60年08月21日 乾燥ワクチンに不活化ワクチンを加えて溶解し、全量(1mL)を猫の筋肉内に注射します。 3週間後に同様にして再度筋肉内に注射します。*猫汎白血球減少症が不活化、他は生。 製造後27カ月
(パナゲンは2000年10月から 武田製薬から引き継いで発売されるようになった)

どんな副作用があるのか

 下記の農林省の「報告」では、死亡例などは載っていません。モニター獣医師からの報告ということなので、この「報告」が、猫ワクチンによる副作用をすべて表しているとは言えません。
 赤字は「パナゲン」によるもので、これによっても、パナゲンでもかなり副作用があることがわかります
。 

そのワクチンにあると、わかっている副作用 発熱、元気消失、食欲不振、注射部位の腫脹・硬結顔面腫脹、下痢、嘔吐、浮腫を伴う結膜炎、食欲廃絶(4日間)、瞬膜浮腫元気無・流涎、顔面腫脹・掻痒感
解明されていない副作用 右下顎リンパ節異常腫脹、歩行困難沈鬱舌・鼻鏡潰瘍(投与7日目)嘔吐・白血球減少注射部位に腫瘤形成・徐々に肥大した後自壊化膿・元気食欲消失・削痩腫大、 

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ワクチン使用での注意として、獣医師用に製品に記述されていること(例)↓
フェリドバックPCR
の場合(不活化)

詳細情報2
品 名 フェリドバックPCR
使用上の注意 【 一般的注意 】
(1)本剤は定められた用法・用量を厳守すること。
(2)本剤は効能、効果において定められた適応症の予防のみに使用すること。
(3)本剤は要指示医薬品であるので獣医師の処方せん・指示により使用すること。

【 使用者に対する注意 】
誤って人に注射した場合は、直ちに医師の診察を受けること。

【 対象動物に対する注意 】
1.制限事項
 (1)本剤の注射前には健康状態について検査し、異常を認めた場合は接種しないこと。
 (2)対象猫が、次のいずれかに該当すると認められる場合には、健康状態及び体質等を考慮し、注射適否の判断を慎重に行うこと。
   ・発熱又は下痢など臨床上異常が認められるもの。
   ・疾病の治療を継続中又は治癒後間がないもの。
   ・交配後まもないもの、分娩間際又は分娩直後のもの。
   ・妊娠中又は高齢のもの。
   ・重度の皮膚疾患が認められるもの。
   ・明らかな栄養障害があるもの。
 (3)本剤を注射後、副反応(アナフィラキシー等)による事故を最小限にとどめるため、注射後しばらくは観察を続けること。帰宅させる場合は、なるべく安静に努めながら帰宅させ、当日は帰宅後も良く観察すること。
 (4)注射当日から2〜3日間は安静に努め、激しい運動、交配、入浴又はシャンプー等は避けること。

2.副反応
 (1)本剤の注射後、一過性の腫脹が認められる場合がある。
 (2)本剤の注射直後に一過性の副反応(疼痛、食欲の不振、下痢又は嘔吐等)が認められる場合がある。
 (3)過敏体質の猫では、まれにアレルギー反応、又はアナフィラキシー反応が起こることがある。アナフィラキシー反応は、本剤注射後30分くらいまでに見られる。
 (4)猫ではワクチン注射により線維芽肉腫の発生率がわずかに高まるとの外国の報告がある。
 (5)副反応が認められた場合は、速やかに獣医師の診察を受けるように指導するとともに、副反応に対しては適切な処置を行うこと。

3.相互作用
 (1)本剤には他の薬剤を加えて使用しないこと。
 (2)本剤と他のワクチンとの同時注射は避けること。また、本剤注射前に他のワクチンを注射している場合には、生ワクチンにあっては1カ月以上、不活化ワクチンにあっては1週間以上の間隔をあけること。なお、本剤注射後、他のワクチンを注射する場合は、1週間以上の間隔をあけること。

4.適用上の注意
 (1)移行抗体価の高い個体では、ワクチン効果が抑制されることがあるので、幼若な猫への注射は、移行抗体の消失する時期を考慮すること。
 (2)注射器具は、滅菌されたものを使用すること。薬剤による消毒又は他の薬剤を使用した器具は、使用しないこと。なお、乾熱、高圧蒸気滅菌又は煮沸等を行った場合には、室温 まで冷えたものを用いること。
 (3)本剤容器のゴム栓は、70%アルコール綿で消毒し、滅菌済みの注射針をゴム栓から刺し込み、注射筒内に吸引して使用すること。
 (4)注射部位は、70%アルコール綿で消毒し、注射時に注射針が血管に入っていないことを確認してから注射すること。
 (5)注射針は1頭ごとに取り替えること。
 (6)開封して一度注射針を刺したワクチンは、速やかに使用し、使い残りのワクチンは、使用しないこと。

 【 取り扱い上の注意 】
 (1)アルミキャップでの切傷に注意すること。
 (2)良く振り混ぜてから使用すること。
 (3)外観及び内容に異常を認めたものは、使用しないこと。
 (4)有効期限が過ぎたものは使用しないこと。
 (5)ワクチン瓶は、破損する恐れがあるので、強い衝撃を与えないこと。
 (6)使い残りのワクチン及び使用済みのワクチン瓶は、消毒又は滅菌後適切に処分すること。

 【 保管上の注意 】
 (1)小児の手の届かない所に保管すること。
 (2)直射日光、高温又は凍結は品質に影響を与えるので、避けること。


猫用ビルバゲンCRP の場合(生)

詳細情報2
品 名 猫用ビルバゲンCRP
使用上の注意 【 接種上の注意 】
(一般的注意)
1.本剤は、猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎及び猫汎白血球減少症を予防するために使用します。猫以外には使用しないで下さい。 2.本剤は、本使用説明書の「用法及び用量」に従って、健康な猫に使用して下さい。
 特に鼻腔内及び経口的には接種しないで下さい。

(次の猫には接種しないこと)
 本剤の注射前には、必ず対象猫について問診または視診等の方法によって健康状態を 調べ、次のいずれかに該当すると認められる場合には、注射を行わないで下さい。

1.妊娠中のもの(承認事項)
2.重篤な疾病にかかっていることが明らかなもの
3.重篤な心不全状態にあるもの並びに急性期、増悪期の腎不全状態にあるもの

(次の猫には慎重に接種すること)
1.発熱等臨床上異常が認められるもの
2.疾病の治療を継続中または治癒後間がないもの
3.明らかな栄養障害があるもの
4.以前にワクチン注射により、アレルギー様反応等の異常な副反応を呈したことがあることが明らかなもの
5.授乳中のもの
6.1年以内にてんかん様発作を呈したことがあることが明らかなもの

(副反応)
1.過敏な体質ものもでは、まれにアレルギー反応、またはアナフィラキシー反応が起こることがあります。アナフィラキシー反応は、本剤注射後30分位までにみられます。

(接種時の注意)
1.本剤には他の薬剤を加えて使用しないで下さい。
2.本剤と他のワクチンとの同時注射は避けて下さい。また、本剤注射前に他のワクチンを注射している場合には、生ワクチンにあっては1か月以上、不活化ワクチンにあっては1週間以上の間隔をあけて下さい。なお、本剤注射後、他のワクチンを注射する場合には、1週間以上の間隔をあけて下さい。
3.注射器具は、乾熱または高圧蒸気等で滅菌したもの、あるいは市販の滅菌済みのものを用い、薬剤による消毒または他の薬剤に使用した器具は使用しないで下さい。なお、乾熱または高圧蒸気滅菌等を行った場合は、室温まで冷えたものを用いて下さい。
4.乾燥ワクチンの溶解は、乾燥ワクチン及び溶解用液のゴム栓の注射針穿刺部分を70% アルコールで消毒し、滅菌済みの注射器具等で溶解用液を乾燥ワクチン瓶内に注入し、よく振盪して均質に溶解して下さい。
5.溶解したワクチンは、滅菌済みの注射針をゴム栓の注射針穿刺部分から刺し込み、注射器内に吸引して下さい。
6.注射部位は、70%アルコールで十分消毒し、猫の疼