| 病 名 | よく診られる症状 | 原 因 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 胃潰瘍 | 茶色の吐血をします。(胃の中で起きている出血と混ざって吐いたものは茶色をしています。)また喀血もあります。真っ赤な色を吐いた場合は肺からの出血で喀血といいます。どちらも早急な治療が必要です。また、発熱や腹部の痛み、うんちに血が混じっているという症状も見られます。ひどくなると、胃に穴が開いて亡くなってしまうこともあるそうです。 | 人間とほとんど同じストレスが原因と考えられています。 激しく叱責され続ける、大きなけがをした時、移転などの環境の変化や寒過ぎる暑すぎるなどによるストレス、心臓疾患、尿毒症、、腫瘍、胃内に入ってしまった異物による物理的刺激などでもおこります。 とくに、尿毒症(腎不全)、細菌感染症、皮膚などの肥満細胞腫では、胃液分泌が亢進するために高い確率で胃潰瘍が発生します。 |
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| 巨大食道症 | 先天的に食道が大きくよく嘔吐することがあります。飲んだ水や食べ物を激しく吐きます。食道の何らかの異常で正常に機能しないために、食べたものが胃まで行きません。危険性は重大でその食べ物の一部が肺に入って吸引性の肺炎をおこすことが多い点です。一般の肺炎と同じように、熱が出や咳が出てひどい場合には亡くなってしまうこともあります。 | 遺伝疾患による物と考えられますが食道が大きく広がっています。2ヵ月齢頃の子犬の場合で食べた物をもどす場合があります。遺伝的に心臓血管系の異常が考えられます。食道に食べた物が詰まり通過しにくいという例が多いようです。 ほか原因としては食道炎や食道狭窄、食道腫瘍、食道に入った異物などもあります。 |
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| 急性胃炎 | 急激な痛みのために身をよじるように丸くなります。激しい吐き気も伴います。胃の中の物をほとんど全て吐き出します。食べた物や胃液、粘液、血液などを吐きます。吐くものがなくても吐く動作をします。 | 人間と同じように不適切なものを飲んだり食べたときに起こります。水溜りの水を飲んだり、腐った物を食べるなどがあります。毒性のある物質、異物などを食べたときにもおこります。 さらに、伝染性肝炎やジステンバー、パルボウイルス感染症などの急性の伝染病も原因になります。 |
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| 慢性胃炎 | 数週間にわたって間欠的に吐いたり、口臭を感じたりします。腹部の痛みや貧血がおこることもあるそうです。 | 胃潰瘍や腫瘍が考えられます。特定の原因は分かりませんが、フードがあわなかったり、刺激物や消化の悪いものを食べ続けた老犬に多い病気です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 胃拡張 | 胃拡張の症状は腹痛があり、よだれ、嘔吐、げっぷ、お水を大量に飲んだりします。捻転を伴った場合には、食道と幽門がふさがってしまいガスがたまって胃が異常に膨らんでしまいます。吐き気をもよおす状態が続くものの、ふさがっているために吐けず努力性呼吸、チアノーゼ、脈圧が低下するなどのショック症状をおこします。そのまま放っておくと、数時間で死亡してしまいます。 | 急性的に胃が大きく膨らんでしまったためにおこります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 胃捻転 | 拡張してしまった胃がねじれたためにおこります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 毛玉症 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 肝炎 |
急性肝炎になると肝臓の機能が障害されるために、食欲不振や嘔吐、下痢がみられます。また、胆管細胞が障害されてしまうと目や口の中、体に黄疸が出ます。黄疸が出るようになったら病気はかなり進行している状態です。慢性肝炎では、元気がなくなったり食欲不振などがみられますが、特有な症状はありません。 | 急性肝炎は、犬アデノウイルスT型などのウイルスやレプトスピラ、サルモネラなどの細菌クリプトコッカスなどの真菌、トキソプラズマなどの原虫、犬糸状虫などの寄生虫の感染による感染性肝炎と重金属んどの化学物質、麻酔薬、カビ毒などの生物学的物質による中毒性肝炎に分けられます。慢性肝炎は急性肝炎から継発するものが少なくありませんが、原因が分からない事も多いです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 肝硬変 |
初期では元気がなかったり、食欲がない、下痢や便秘などの症状があります。病気が進行してくると痛みや黄疸、腹水などの症状があらわれて亡くなってしまうこともあります。 | 肝臓に繊維組織がが増えて硬くなってしまいます。そのために肝細胞がゆっくりと壊れていって肝機能が低下します。フィラリア症の末期にもみられます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 胆石症 |
胆嚢の中にある結石にもとづく症状は、その形や大きさによってちがいますが、症状がないままで経過することが多いんです。しかし、胆嚢内や総胆管に出来た結石が移動することによって胆道を刺激した場合に、わんこは背中を丸めて腹痛を訴えます。また、胆道が結石によって詰まってしまい胆汁が十二指腸へ排泄されなくなると、黄疸がおこって目や口腔粘膜などが黄色みをおびてきます。そのほかに、一般的な症状として元気がなくなったり、嘔吐、体重減少などがみられます。 | 肝臓でつくられた胆汁は、肝内胆管から集まって胆嚢に一時的に貯蔵、濃縮されて総胆管を経て、十二指腸に排出される消化液です。この胆汁がうっ滞したり、胆汁の成分が変化して胆管や胆嚢の細菌などによって結晶化した胆汁酸塩やたんぱく質、マグネシウムなどを主成分とした結石ができてしまうというわけです。これを胆石といいます。この胆石は、いろんな原因によって胆嚢内(胆嚢結石)、総胆管内(総胆管結石)に形成されてまれに肝臓内の胆管(肝内胆石)にもできる結石でわんこは自覚症状を訴えることが少なくて、その発生頻度も低いことから発見されにくいんですが、血液化学検査や超音波検査の進歩に伴って、胆石症の発生率は増加しているそうです。結石が肝内胆管をはじめとする胆道系を塞いでしまうことで、わんこははじめて症状がでてきます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 急性・慢性膵炎 |
悪臭伴う灰白色・黄色下痢便 糞量多 腹痛 多飲多尿食欲不振になって、下痢や嘔吐をします。下痢便はかなり臭いがきつく、血が混ざっていてひどいお腹の痛みで横になることができません。ひどくなるとショック状態になってしまって亡くなってしまうこともあります。 | 膵液の働きが活発になるために、膵臓自体が消化されてしまう病気です。脂肪含有量の多い食事をとっている肥満の中年齢層のわんこに多く発症するそうです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 膵外分泌不全 |
膵臓に障害があるために、わんこは、いくらたくさん食べても太れない病気です。食欲が旺盛で、いつもたくさん食べているのにもかかわらず痩せていて、そのうえに大量のうんちをします。うんちは白っぽい色で、くさった油のような臭いがします。つまり、脂を多く含んだうんちです。まれに、自分のうんちを食べてしまうわんこもいます。 | 膵臓の萎縮や慢性肝炎などの影響で、膵臓から消化を行うのに十分な酵素が分泌されないためにおこります。そのためにわんこは消化不良をおこしてまって太れないんです。一般的に大型犬に多いそうです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 門脈シャント |
先天性の門脈体循環シャントでは中枢神経症状、消化器症状、泌尿器症状などが見られます。 | 門脈体循環シャントは先天的に異常なシャント血管があり、このバイパス血管を通じて門脈血が全身静脈系の血管に短絡してしまう疾患です。この疾患では消化管から吸収された栄養物が肝臓に達しない、門脈血の毒素が肝臓により濾過、代謝をうけない、門脈血の細菌が網内系の細胞によって処理されないなどの異常が起こります。肝臓に分布する血液が不足する結果、様々な代謝異常を引き起こします。また肝臓自体の発達も損なわれます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 血管輪異常 | 授乳期には症状ははっきりしません。離乳後、少しずつ離乳食を食べるようになると、食道の狭窄部分を食塊が通過できないため、吐き戻すようになります。始めのうちは食事直後に吐くことが多いですが、慢性化して食道が拡張すると、食後数時間たって大量の未消化物を吐出することが多くなります。このため患者の栄養状態は悪く、同腹仔に比べて成長が遅れます。吐出を繰り返すうちに誤嚥性肺炎を併発することがあります。 | 血管輪異常は母体内で胎児が形成される過程で、異常な血管が食道の一部を締めつけて、狭窄する疾患です。最も多い血管輪異常は右大動脈弓遺残によるもので、ジャーマンシェパード、アイリッシュセッター、ボストンテリア、シャム猫、ペルシャ猫、チンチラ猫、アメリカンショートヘアーなどに発症します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 腸閉塞 |
閉塞している部位と程度によって異なります。(完全閉塞・不完全閉塞)完全閉塞の場合には必ず嘔吐を伴いますが、不完全閉塞の場合には伴わない事もあります。腸が閉塞すると、閉塞した部分の口吻側が内容物によって膨らんで、ガスの産生に伴って異常に拡張してしまいます。腸管の壁がガスによって引き伸ばされて、虚血がおこってしまうために強い痛みや、嘔吐、下痢がおこります。この状態が長く続くとわんこは脱水症状をおこしてしまいます。 | 異物(石、木片、ボール、ビニール、ゴム、骨片など)や、宿便、腸捻転などが原因になります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 腸重積 |
食欲不振、嘔吐、粘血便性のしぶり、腹痛、脱水などの腸閉塞の症状がみられます。 | 異常に活発な腸運動の発生が誘因になって生じますが、その原因は明らかではないそうです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 腸リンパ管拡張症 | 慢性的・間欠的下痢/嘔吐、食欲旺盛 体重減少 低アルブミン血症:浮腫・腹水・胸水 吸収不良症候群 食欲はあるのに体重減少 嘔吐 消化不良の大量軟・下痢便 酸敗性悪臭脂肪便 |
重度の炎症性腸疾患(IBD)の場合でもリンパ管の拡張および低蛋白は起こりうるし、消化管型リンパ腫でも起こる。さらにいわゆる特発性のリンパ管拡張の場合もあり。 ステロイドが劇的に効果を上げるのはIBDに伴うリンパ管拡張症ではないか?リンパ腫の場合も最初は一時的に改善する場合がある。 |
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| 巨大結腸症 |
水様便や泥状便を少量ずつ排泄しますが、慢性の便秘が続くために結腸が極端に拡張して、お腹が異常に膨らみます。腹圧が高くなければ、触診で硬いうんちを確認できるそうです。一般的には、食欲の低下、倦怠感、便秘に伴う中毒症状(嘔吐)がみられます。 | 先天性では、結腸の神経節の分布が先天的に欠如しているために、結腸にうんちがたまると異常に拡張してしまいます。後天性では、便秘をおこしやすい食事をたくさんあげたり、ストレスを与えてしまう環境、肛門のつまりが原因の排便障害、神経・内分泌・代謝性の病気などが原因でおこります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 十二指腸潰瘍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 直腸ポリ−プ (直腸腫瘍) |
初期の症状は血便または下血です。進行してくると排便困難やしぶり、下痢などがあり、巨大結腸症をおこして、慢性経過の末だんだん痩せてきます。また、悪性腫瘍の場合は直腸周囲のリンパ節に転移しやすくて、脊椎に転移すると後ろ足の運動機能障害が認められるそうです。 | 大腸にできる腫瘍で、発生しやすい所は直腸です。原因としては不明です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 直腸脱 | わんこはさかんにきばって、うんちをしようとしますが実際にはうんちは認められず、肛門からソーセージ状の突出した腫脹物が出てきます。これは、直腸が反転した状態のもので、脱出してすぐの時には、白くピンクがかった色をしています。そしてわずかに腫脹した粘膜を認めます。しかし、時間が経ってそのまま放っておくと、わんこは、その異物に違和感を感じて、脱出した直腸を舐めたり噛んだり、または周囲にこすりつけたりしてしまうために直腸は汚染されて損傷してしまいます。そうすると、ますます炎症が進行して腫れ、潰瘍や出血がおこり脱出した直腸が壊死してしまいます。 | 消化管の寄生虫などによる慢性の下痢や、直腸炎、難産でのいきみの持続などが主な原因です。これは、わんこの種類や年齢、性別に関わらず発生しますが、重度の下痢としぶりを繰り返している若いわんこに発生が多いそうです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 肛門嚢炎 | 軽症のうちはおしりを地面にこすりつけたり、頻繁に舐めたり、自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回ったりする動作をします。ひどくなると,肛門嚢という肛門の両側にある袋状の小さな嚢が腫れて、破れてしまって痛みを生じます。さらに、細菌に感染してしまうと、化膿したり、膿瘍となり膿や血液を排出します。 | 肛門嚢にはにおいのある分泌物をつくって、うんちに固有のにおいをつけたり、恐怖や危険を感じた時に排出するわんこもいるそうです。炎症などで排出する管がふさがっていると肛門嚢で分泌物が異常に濃くなったり、化膿したりします。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 食道内異物・誤飲 | 誤飲によって異物が食道内に詰まってしまった状態です。 食道壁を損傷した場合は、食欲がなくなり異物を吐き出そうとします。よだれも流します。 |
一般に犬は食事を丸呑みします。ある程度の大きさのものは丸呑みしてしまうという習性があります。ときには、食事と共に出された硬い竹串や鶏の骨や魚骨などがのどに詰まったり、刺さったりします。鶏の骨は、豚や牛の骨に比べて細かく鋭利なため、食道壁に突き刺さってしまうこともあります。また、普段の生活上でもボールやプラスチック製品なども誤飲の原因になります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 肛門周囲腺腫 | 肛門周囲腺腫とは肛門の周りにある分泌腺に腫瘍ができることです。睾丸から出るホルモンが原因でこの腫瘍が発生し、去勢していない老犬に多くみられます。治療は去勢と同時にこの腫瘍を摘出しますが、若いときに去勢をすることが予防となります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
胃拡張捻転症候群とは 胃拡張捻転症候群の多くは急性に発症し、適切に治療を開始しなければ患者は急死してしまう危険な疾患です。グレートデン、ジャーマンシェパード、シベリアンハスキー、スタンダードプードル、セントバーナード、セッターなどの大型犬、特に胸の深い犬種に多く発症しますが、ときにはトイプードル、ダックスフンド、スパニエルなどの小型犬にも見られます。また雄、成犬により多く発症する傾向があります。 ■臨床症状 本疾患を発症した犬の腹部は膨らみ、元気がなくなります。嘔吐する動作を繰り返しますが、実際に胃内容物を吐出することはできず、流涎を繰り返します。腹部を痛がり起立不能となることも多く、重症症例では血圧低下、頻脈、可視粘膜蒼白、呼吸不全などのショック状態に陥ることもあります。 ■治療 緊急で動物病院に連れて行き、治療を開始する必要があります。ショック状態にある患者には、急速輸液、輸血を開始し、胃カテーテルを挿入し、胃内に蓄積したガスを除去します。胃の減圧を行うことで腹部の圧迫が無くなり、一時的に症状が改善することもありますが、多くの症例で胃拡張捻転が再発します。ある報告では手術が行なわれなかった症例の75.8%で再発が起こっています。 ■外科的処置 外科的処置の目的は捻転の整復、胃の減圧、胃内洗浄、脾臓、膵臓など胃周囲組織の評価、そして再発防止のための胃壁の腹壁への固定です。犬における胃拡張捻転症候群のほとんどは時計回り捻転です。胃の部分的壊死や胃穿孔のおこった症例や脾臓捻転を合併した症例、不整脈を併発した症例では予後が悪くなります。無事退院した患者は正常の生活に戻ることができます。
■予防 胃拡張捻転症候群を予防するために一回の食餌の量を少なめにし、数回に分けて与えます。ドライフードは水分を含むと膨張しやすいので、ドライフードに缶フードを混ぜて与えるなど食事の内容を変えます。同居犬と競い合っての食事など、食事中のストレスを少なくします。食事をゆっくりとれるように環境に配慮します。食後2時間は運動を制限します。好発犬種には避妊手術の際などに、胃が捻転しないように胃壁を腹壁に固定する予防的胃壁固定術を勧めることもあります。 ■獣医師向け参考文献 相川武、レクチャーシリーズNo1.胃拡張捻転症候群:チクサン出版社、CAP,No 118, 1999.
4 門脈体循環シャント・門脈シャント 門脈とは
■門脈体循環シャント 門脈体循環シャントは先天的に異常なシャント血管があり、このバイパス血管を通じて門脈血が全身静脈系の血管に短絡してしまう疾患です。この疾患では消化管から吸収された栄養物が肝臓に達しない、門脈血の毒素が肝臓により濾過、代謝をうけない、門脈血の細菌が網内系の細胞によって処理されないなどの異常が起こります。肝臓に分布する血液が不足する結果、様々な代謝異常を引き起こします。また肝臓自体の発達も損なわれます。 ■臨床症状 先天性の門脈体循環シャントでは中枢神経症状、消化器症状、泌尿器症状などが見られます。 ●消化器症状 ●泌尿器症状 ■門脈体循環シャントは単一性シャント(肝内型、肝外型)と多発性肝外シャントに分類されます
犬種、年齢、ヒストリー、臨床症状などを参考しにして、血液検査、肝臓機能検査、尿検査などの検査結果を総合的に評価して確定診断します。尿結石の定性検査で尿酸アンモニウム結石の存在が確認できれば門脈体循環シャントと診断できます。レントゲン検査や超音波検査も組み合わせてシャント血管を探します。 ■外科療法 ■予後 ■まとめ ■獣医師向け参考文献
血管輪異常とは 血管輪異常は母体内で胎児が形成される過程で、異常な血管が食道の一部を締めつけて、狭窄する疾患です。最も多い血管輪異常は右大動脈弓遺残によるもので、ジャーマンシェパード、アイリッシュセッター、ボストンテリア、シャム猫、ペルシャ猫、チンチラ猫、アメリカンショートヘアーなどに発症します。 ■症状 授乳期には症状ははっきりしません。離乳後、少しずつ離乳食を食べるようになると、食道の狭窄部分を食塊が通過できないため、吐き戻すようになります。始めのうちは食事直後に吐くことが多いですが、慢性化して食道が拡張すると、食後数時間たって大量の未消化物を吐出することが多くなります。このため患者の栄養状態は悪く、同腹仔に比べて成長が遅れます。吐出を繰り返すうちに誤嚥性肺炎を併発することがあります。 ■治療 外科的に食道を締めつけている組織を切除します。食道が重度に拡張してしまうと予後が悪くなるため、早期の診断、治療が必要です。 この項の資料提供:相川動物医療センターこのページのTOP
肛門周囲腺腫 この項の資料提供:オーク動物病院 肛門周囲腺腫とは肛門の周りにある分泌腺に腫瘍ができることです。睾丸から出るホルモンが原因でこの腫瘍が発生し、去勢していない老犬に多くみられます。治療は去勢と同時にこの腫瘍を摘出しますが、若いときに去勢をすることが予防となります。 ![]() 肛門に大小多数の腫瘍がある老犬 ![]() 様々な肛門周囲腺腫このページのTOP |
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