
肝リピドーシス
ペットの肝臓病とその検査方法
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| 肝リピドーシス |
あなたの猫ちゃん太りすぎではありませんか? 「デブ猫のほうが可愛いの!」って声が聞こえてきそうですが、実は肥満猫ちゃんがなりやすい命にかかわる病気があります。 『肝リピドーシス』という専門用語より『脂肪肝』といった方がわかりやすいかもしれませんが、人のように暴飲暴食がたたって徐々に具合が悪くなるわけではなく、肥満猫ちゃんでは3日間絶食状態が続いただけでも発症の危険性があります。
何らかの病気や強いストレスで食欲が落ちた場合、肥満猫は、細胞のエネルギー源となる糖分を食べ物から吸収できないため、体内の脂肪を溶かして糖分を確保しようとします。その結果、短時間のうちにあまりにもたくさんの脂肪分が肝臓に集まるために肝臓が処理しきれず、たくさんの中性脂肪が肝細胞に蓄積されてしまいます。また無理なダイエットが引き金で発生することもあります。
飼い主さんが気づくまで時間がかかることが多いのですが、数日間から1ヶ月近く食欲が落ち、一日中眠そうな顔をして、だるそうにしていたりするのがこの病気の兆候です。体重もだんだん減少していきます。 病状が進行すると黄疸(おうだん)が出て口の粘膜や肌が黄色くなったり、時々嘔吐をするようになります。 発見が遅れると高い確率で死に至ります。
肝臓の異常は私たち人間同様、血液検査によって肝酵素を測定することによって発見が可能です。
確定診断には肝臓に針を刺して肝臓を一部採取する肝生検というものも行われます。
治療には基礎的な疾患を治療すると同時に、適切な食餌を必要なカロリーを計算して強制的に給餌することで行われます。自分で食べてくれるようになるまで鼻にカテーテルを通したり、手術で直接胃にカテーテルをつなぎます。治療には数週間かかることもあります。
飼い主さんの愛情によって猫ちゃんの肥満や糖尿病が増えていることは皮肉なことですが、猫ちゃんは自分で健康管理ができませんので原因は明らかです。可愛いから、欲しがるからといって、与えていたのでは病気にさせてしまうようなものです。
どうせ愛情を注ぐのであれば常日頃から猫ちゃんの様子を観察し、何か異常があればすぐ気づいてあげる方が猫ちゃんにとって理想的ではないでしょうか。
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| 1.血液検査 |
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漏出性肝酵素と言われる数値で、肝臓の細胞が壊れることによって血液中に出てきます。 例えばGPT(ALT)やGOT(AST)などが高いと、肝臓の細胞が破壊されつつある事を意味します。 |
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ALPやGGTは胆管(肝臓で作られた胆汁という消化液の通り道)に障害が生じると産生されるため、産生増加肝酵素と言われています。 |
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ALB(アルブミン)やBUN(尿素窒素)グルコース、コレステロールは肝臓で作られる血液内の物質で、これらの検査値が低いと肝臓の機能が低下している事になります。 |
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アンモニアは食べた物(蛋白類)の分解によって生じ、肝臓で他の物質に変えられます。 このため肝臓の機能が低下すると高値となったり、生まれつきの血管の異常で、作られたアンモニアが肝臓を通過せず高値となったりします。 |
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| 2.レントゲン検査 |
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肝臓が大きいか小さいか、あるいは突出するような腫瘤がないかを見ます。 |
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| 3.超音波検査 |
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肝臓の断面を見ることができます。特に腫瘍の有無や液が溜まっている部分、血管などの発達の仕方などを見るに有用です。 |
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| 4.肝臓バイオプシー |
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血液検査は肝臓の障害の部位と程度、レントゲン検査は肝臓の形、超音波検査は腫瘤の有無やおおまかな肝臓の構造を見るのが得意ですが、その中身がなんなのかを見るには、実際に肝臓の組織を検査する必要が出てくることがあります。 |
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まず病院での検査が簡単で最初に目に付く検査値はGPT(ALT)です。 肝酵素が高いと言われたら次のような原因が挙げられます。 |
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| 1.肝臓病・・・ |
肝炎や肝硬変、肝臓腫瘍などで、肝細胞が壊れている |
| 2.薬物・食餌性・・ |
薬物や高蛋白の食餌(肉や卵、それらを使ったおやつ、半生タイプのフードなど)により肝臓に負担がかかってしまっている |
| 3.外的衝撃・・・ |
肝臓はちょっと硬い「豆腐」のような臓器ですので、転落や交通事故などで強い衝撃が加わると壊れてしまいます。 |
| 4.その他・・・ |
門脈体循環シャント、低酸素症など特殊な場合 |
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| 血液検査でGPT(ALT)が高い場合はどうしたらいいの? |
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| ●軽度〜中程度の上昇(正常の2倍程度)の場合● |
1)元気や食欲に問題がない場合 他の検査値に異常がなければ、人の食べ物、お肉、卵やパン、ビーフジャーキー、お父さんのおつまみ、おやつなどをひかえて、1〜2カ月後に再検査をします。食事の改善だけで退化するようならOKです。 |
2)元気や食欲が無いなどの症状がある場合 食事の改善はもちろんのこと、少し詳しい検査、あるいは飲み薬などの治療が必要になります。その後治療により異常だった数値が下がったかを検査することになります。下がらなければ重症な病気と考えられ、さらに治療が必要になります。 |
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| ●重度の上昇、あるいは軽度〜中程度の上昇が持続する場合● |
症状が無くても肝酵素の重度の上昇や、上昇が持続する場合があります。 さらに詳しい血液検査やレントゲン検査、超音波検査などあらゆる方面からの検査が必要です。また、症状に応じて飲み薬や点滴などの治療が必要になります。このような場合の食事は低カロリーの特別食が必要となります。 |
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| ●肝酵素以外にも、肝産生物質の低下がみられるなど特殊な場合● |
1)門脈体循環シャント 異常なバイパス血管が先天性、後天性にできてしまう病気で、腸管から栄養素とともに吸収されたアンモニアなどの有害物質が肝臓に入らずにバイパスを通って直接全身に循環してしまうことで、様々な障害が起こります。特殊な検査と手術が必要になることがあります。 |
2)肝臓の腫瘍やウイルス感染、胆管や胆嚢の異常 肝酵素以外に、肝臓で作られる物質が低下している所見が見られる場合は最も重症と考えられ、詳しい検査以外に肝臓バイオプシー検査が必要となる事があります。 |
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●肝臓は「沈黙の臓器」!● 肝臓は、再生力が強く、悪くなってもなかなか症状に現れません。 つまり、人間でもよく言われるように、「沈黙の臓器」なのです。 言葉を話せないワンちゃんやネコちゃんではなおさらです。 日頃から偏らない食生活と定期的な健康診断を心がけてあげましょう |
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